2008/8/29

ラリー・カールトン @ブルーノート  音楽

この日はたまたま大人の時間が持てることに…ちょうどベテランのジャズ・ギタリスト、ラリー・カールトンのライブがあるというので、ブルーノートに聴きに行きました。

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(お店の前に掲示されていたポスター)

ブルーノートについては、以前にもご紹介したことがありますが、グリニッジビレッジにある名門ジャズクラブ。多くのジャズミュージシャンたちを世に送り出してきましたが、お店は古くて小さくて、気軽にさくっと入れる雰囲気です。

私が学生の頃、ちょうどフュージョン(今のスムーズジャズ)のブームがあって、ラリー・カールトンもその頃活躍していた一人です。最近はあまり聴いていなかったのですが、私にとってはとても懐かしいアーティスト。期待でわくわくしてきました。

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ライブの前に、ドリンクをオーダーしました。どちらもジャズミュージシャンにちなんだものです。右はマイルス・デイヴィスの名前を冠したMiles Smilesというカクテル。ジンをベースにオレンジジュースなどが入っていて、甘くてさっぱりしていました。左はセロニアス・モンクの名を冠したBrother Theloniusというビールです。店内のインテリアは、お店の名前にちなんで、ブルーのイメージで統一されています。

時間になって、ラリーが階段をとんとんと下りてきました。最初は一人で…アコースティックギターで静かな曲を弾き始めました。そして、2曲目からは、なんとラリーの息子さんがベーシストと参加、2曲ほど演奏した後は、ラリーはギターをエレキに持ち替え、ドラムスも加わって…と少しずつセッションが変化していき、その度に盛り上がっていきました。

私は、途中で2曲だけ入った女性のボーカリストの歌声が気に入りました。歌い上げるのではなく、キッチンで鼻歌でも歌うようにほんわかした雰囲気のボーカルは、とってもキュートでセクシーですてきでした。

ちょうど夏休みとあって、旅行でご家族で聴きにいらしているグループもありました。
ステージと客席の距離が近いので、演奏する側と聴く側がひとつになって…ライブは始終温かい雰囲気に包まれていました。聴いた後は、ほんわかした気分になりました。


おまけです。

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今週から、ニューヨークでUSオープンテニスが始まりました。
日本では、錦織選手の活躍が期待されていますね。
郊外とマンハッタンとを結ぶコミューターの駅に、ポスターがたくさん貼ってありました。
地元なので、今頃はきっとすごく盛り上がっているだろうなあと思います。
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2007/11/6

ラベック姉妹 @リンカーンセンター  音楽

週末、ニューヨーク交響楽団(New York Philharmonic)のコンサートを聴きに行きました。
場所は芸術複合施設であるリンカーンセンターのAvery Fisher Hallです。
この日は、ピアノ連弾のラベック姉妹がゲストで出演するというので、とても楽しみにしていました。

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フランス出身のピアノデュオ、ラベック姉妹は、ずいぶん前に日本でも大旋風(?)を巻き起こしました。美しい華やかな容貌と、その容姿に似合う華やかな演奏。卓越したテクニックと表現力…と誰もが一度聴くと心を捉えられずにはいられない、すばらしい才能に恵まれた演奏家でした。私も、当時夢中になって、彼女たちの演奏するハンガリア舞曲やスラブ舞曲をよく聴いていました。

その後も音楽活動の場を広げ、2005年には独自の音楽レーベルKML Foundationを立ち上げていらっしゃいます。最近は、ガーシュインやバーンスタインなどのアメリカ音楽や、現代音楽など、より幅広いジャンルの音楽を演奏していらっしゃるようです。

この日のプログラムは、次のとおりです。

アンリ・デュティユー(Henri Dutilleux) 「Metaboles」
マルチヌー(Martinu) 「2台のピアノのための協奏曲 H.292」
ラフマニノフ 「交響曲第2番 ホ短調 Op.27」

ラベック姉妹がいっしょに演奏したのは、2曲目の協奏曲のみです。

オーケストラも地域によっていろいろ特徴があると思いますが、ニューヨーク交響楽団の場合は、なんといっても女性が多いこと、そしてアジア系の方が多いことではないか…と思います。オーケストラのリーダー(コンサート・ミストレス)を務めたのも女性の方でした。ニューヨークらしく、とてもリベラルで進歩的なオーケストラだなあと思います。

1曲目はフランスの現代作曲家の作品でしたが、これが短いながらも、かなり難解な曲でした。
すると、隣のおばあちゃまが、演奏が終わったとたん「あなた、これ好き? 私は嫌い!」とおっしゃって、周りでもそうだ、そうだという声が挙がりました。こんな風に率直な感想がすぐに出るのもニューヨークの聴衆ならでは。コンサートのムードが一気にくつろぎました。

2曲目になって、いよいよラベック姉妹の登場です。
胸元の大きく開いた赤と紫の色違いのドレッシーなパンツスーツに身を包んだラベック姉妹は、今も変わらぬ美しさでした。やはり現代音楽のやや難解な作品でしたが、時には立ち上がらんばかりの迫力のある演奏に心が釘付けになりました。双眼鏡を持っていったので、ピアノを弾く魔術師のような手や指の動きも存分に堪能することができました。

3曲目は、映画音楽のようなドラマティックな展開の中に、甘い甘いロマンティックな旋律が散りばめられている、ラフマニノフらしい作品。(3楽章の有名なフレーズは、以前エリック・カルメンがNever Gonna Fall in Love Againという歌に取り入れていました。)現代音楽が続いた後を飾るのにふさわしい、美しくほっとする音楽でした。


おまけです。

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コンサートの前に、ホールのカフェで簡単にサンドウィッチをいただきました。
美しさに魅かれてつい手にとったチョコレートムース。下のグリーンはピスタチオかな?と思ったのですが、カスタードでした。おいしかったのですが、甘すぎでした…。
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2007/10/30

デヴィッド・サンボーン @ブルーノート  音楽

週末、グリニッジ・ヴィレッジにある名門ジャズクラブBlue Noteに、デヴィッド・サンボーン(David Sanborn)のライブを聴きに行きました。

ブルーノート(Blue Note)はニューヨークに数あるジャズクラブの中でも、歴史のある最も有名なジャズクラブです。今まで、そして今でも数多くの偉大なジャズアーティストたちが、ここでライブを行っています。

そして、デヴィッド・サンボーンは、世界を代表するサックス・プレイヤーの一人です。
私も、その昔フュージョンに夢中になっていた頃から大好きで、今もラジオなどでよく聴いているので、この日のライブをとても楽しみにしていました。

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私が行ったのは夜10時半からのライブです。クラブに着くと、すでに外には予約した人たちの長蛇の列。10時になってようやくお店の中に案内されました。細長いクラブの中には、ブルーのテーブルがぎっしり並んでいて、奥からすき間なく席に案内されます。名門クラブとはいえ、とても古くて狭いので、お隣の人とくっつきあって席に着きます。

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偶然にも、私が案内された席は、ステージの真前になりました。とてもラッキーです。
ドリンクを注文して、わくわくしながら、ライブが始まるのを待ちました。
10時半になって、いよいよデヴィッド・サンボーンと他のメンバーたちが、2階からの階段を下りてきました♪

デヴィッド・サンボーンは、シャイな笑顔がとてもすてきなアーティスト。プログラムによると1945年生まれとありますが、もう60歳を超えているというのに、年齢を全く感じさせないスリムで若々しい魅力にあふれた方です。

私の中のデヴィッド・サンボーンは、クールで都会的…というイメージが強かったのですが、実際にライブで聴くととてもエネルギッシュでパワフルな演奏でした。聴いている間に、心地よい酔いが回ってきて、とろけそうになってしまいました。

とてもこの興奮と感動を表現することができないので、無理せずこのくらいにしておきます。
あのすばらしい演奏が、手の届くすぐ目の前であったのが、今でも信じられない思いです。
ライブが終わった後も、ずっと幸せな気分を味わうことができましたよ。


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ライブの前に、ブルーノートのすぐ近くにあるCafe Reggioでエスプレッソを飲みながら時間をつぶしていました。こちらは、昔の名曲喫茶を彷彿とさせるような、クラシックのかかっている重厚感のあるカフェです。暗い店内には、名画のような名画じゃないような、クラシカルで重苦しい絵や胸像などが飾られています。映画「ゴッドファーザー」にも登場したカフェだそうです。

グリニッジ・ヴィレッジはニューヨーク大学のお膝元の学生街です。
この日はハロウィーン前の週末とあって、ハロウィーンパーティがあちこちで開かれていたようで、コスチュームに身を包んだ大人たちがたくさん歩いていました。
夜中をすぎても、たいへんな騒ぎでした。
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2007/9/9

マンハッタンのジャズクラブ  音楽

昨夜は、マンハッタンにジャズを聴きにいきました。
マンハッタンにはいろいろジャズクラブがありますが、今回行ったのはJazz Standardというミッドタウンにあるお店です。

演奏者は、フレッド・ハーシュ(Fred Hersch)というジャズピアニストの方。
知らないアーティストでしたが、ジャズピアノが好きなのと、事前にネットでリサーチ・試聴してよさそうだったので決めました。

普通ジャズでピアノといえば、ピアノ・ベース・ドラムの3人で演奏するピアノトリオというスタイルが一般的だと思うのですが、今回はフレッド・ハーシュさんが一週間毎日違うピアニストとペアになってピアノデュオで演奏する…というちょっとおもしろい企画でした。
そして、この日はジェフ・キーザー(Geoff Keezer)というアーティストとデュオで演奏することになっていました。

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お店に着くと好きな席に案内してもらえますが、この日はもう既にかなりのお客様が入っていたのに、一番前だけちょうどいい具合に空いていたので、そこに案内してもらいました。(ステージの照明が当たって、ちょっと明るすぎたのが難点でしたが)
ステージにはスタインウェイのピアノが2台。ちょっとジャズのコンサート…という雰囲気ではありませんね。

普通ジャズクラブというと、お酒を片手に聴く…というイメージですけれど、こちらのクラブは1階のBlue Smokeというレストランといっしょになっているので、ゆっくり食事をいただきながらジャズを聴くことができます。
私たちはチキンとサラダをつまむ程度でしたが、演奏が始まる前に、本格的に食事をしているお客様もいらしゃいましたよ。

いよいよ演奏が始まりました。
フレッドとジェフ、二人とも繊細で知的な雰囲気が漂うアーティスト。
演奏は、ジャズというよりは、現代音楽のようでもあり、イージーリスニングのようでもあり…どの曲もメロディがとても美しくて、心地よかったです。

和音が少しずつ変化しながら進行していくところに、ドビュッシーなど近代音楽以降の音楽の影響を見ることができましたし、ジェフが足をタップさせながら、そして時にはフフッと笑いながら演奏するスタイルに、どこかグレングールドを感じさせるものもあって…

クラシックとジャズ、というと全く別のジャンルと思われますが、決してそんなことはなくて、クラシックの延長上にジャズがある…というか、ジャズはクラシックが進化したうちのひとつのジャンルである…という風に感じました。
音楽ってひとつのジャンルで語ることはできないな…と。

演奏していた二人が、お互いの音で会話を楽しんでいる様子が伝わってくる、とてもすてきなライブでした。典型的なジャズとは一味違っているところが、また楽しかったです。

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こちらが、演奏が終わった後のクラブの様子です。もう既に帰られているお客様もいらっしゃいますが、ほぼ満席でした。一人で聴きにみえている方も、何人かいらっしゃいました。
思いついた時に気軽にチケットを取ることができますし、ここでは音楽を身近に楽しめるところが本当ににいいなあ、と思います。また、他のクラブにも足を運んでみたいと思います。
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2007/8/16

ジャズの野外コンサート♪  音楽

前回、タングルウッドにクラシックを聴きに行きましたが、今回は、ジャズの野外コンサートに行ってきました。場所は、マンハッタンのお隣ロングアイランドにある州立公園(Planting Field Arboretum State Histric Park)です。

映画に出てくるような、森の中のお屋敷町を通ってたどりついたその場所は、うっそうとした森に温室や庭園のある美しい公園でした。
二日間にわたって「ジャズフェスティバル」と銘打って開かれたこのコンサート。私たちが行った二日目は、ラムゼイ・ルイス・トリオ(Ramsey Lewis Trio)が出演しました。

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私たちがちょっと遅れて着いたときには、前座のJane Monheitさんという女性が歌っていました。
ニューヨーク出身のジャズ・ボーカリストだそうで、スティービーワンダーやボサノバなど、私もよく知っているナンバーをいろいろ歌っていて、楽しめました。

こちらの場所は、タングルウッドほどの規模はありませんが、大きなテントのステージがあって、毎年夏になると、ちょっと古めのアーティストや新進のアーティストの、野外コンサートが開かれているようです。
やはり野外なので、テーブルや折りたたみ椅子を持ち込み、ピクニックバスケット持参で、くつろぎながら音楽を楽しんでいるファミリーが多かったです。

私たちはワインを持っていったのですが、入り口のところにアルコールの持ち込みは禁止という看板が出ていました。でも、荷物は調べなかったので、もしかしたら黙認しているのかも…?しれません。
夕闇の中、ゆったり音楽を聴きながらいただくワインは、とてもおいしかったです。

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いよいよ日が暮れて…ラムゼイルイス・トリオの演奏が始まりました。

私がジャズを聴き始めたのは、もうずいぶん前のことです。
当時は、ちょっと難解なモダンジャズに対して、ロックやポップスの要素を取り入れた、フュージョンやクロスオーバーと呼ばれる軽い雰囲気のジャズが全盛でした。

その頃、私の音楽の指南役となっていたのは、当時NHK FMで深夜に放送されていた「クロスオーバーイレブン」という番組でした。
ジョーサンプル、デイブグルーシン、デイビッドサンボーン、アールクルーなどなど…
そして、ラムゼイルイスもこの時期に知ったアーティストでした。
ジャズピアニストでキャリアが長く、数多くのアーティストにも曲を提供しています。

フュージョンは、最近はスムーズジャズと呼ばれているようで、アメリカでは専用のFM局もあります。昔聴いたことのある、ちょっと懐かしいジャズがかかっているので、私も気に入っていて時々聴いています。

おまけです。

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この公園にあったりんごの木。もう、赤く実が色づいていました。
日が暮れると、コンサートの音に負けないくらいの大音量で、秋の虫が大合唱していました。
もう、秋はそこまで、やってきているのですね。
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2007/6/24

イザベル・アンテナ  音楽

今日はめずらしく、音楽の話でも…。
縁があってアメリカに10年近く住み、今では私もずいぶんアメリカびいきになっていますが、実は、以前はどちらかというとヨーロッパ志向が強く、音楽もヨーロッパ系のものを好んで聴いていました。

アイルランド出身のエンヤ、イギリス出身のシャーデー、ポーランド出身のバーシア…などが好きでしたが、特にお気に入りだったのがフランスのイザベル・アンテナ(Isabelle Antena)というアーティストです。

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写真は、私が初めて聴いたアンテナのCD、「Hoping for Love」です。
彼女のことをどういうきっかけで知ったのかよく覚えていないのですが、とにかく私はこの1枚でみごとにノックアウトされてしまいました。

フレンチポップスとジャズをみごとに融合させた独特のスタイルで、特に彼女の甘くなりすぎない感情を抑えた歌声とボサノバがとてもよく合っていて、すてきです。
クラシカルなジャズの雰囲気を持ちながら、都会的で洗練されている大人の音楽です。
特に私は1曲目の「南の海の魚(Le Poisson Des Mers Du Sud)」という曲が大好きです。
何度聴いても、いつ聴いても名曲だと思います。


さて、おまけです。
梅雨のないニューヨークですが、今ちょうど紫陽花がきれいな花を咲かせています。

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こちらのお家は、家のまわりをぐるりとブルーの紫陽花で生垣のようにしていて、それがあまりにもみごとなので、毎年今の時期にこのお家の前を通るのを楽しみにしています。
紫陽花には雨がよく似合うけれど、さわやかな初夏の木漏れ日の下で咲く紫陽花も、ブルーが目に鮮やかでとてもすてきです。
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2007/4/25

Midori @リンカーンセンター  音楽

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日本が誇る世界的なバイオリニスト、五嶋みどりさんのリサイタルに行ってきました。
場所は、リンカーンセンターのAvery Fisher Hallです。
ニューヨークでも大人気の五嶋みどりさん。こちらでは「Midori」というファーストネームで活躍しています。

みどりさんの演奏を聴くのは、去年の夏、マサチューセッツ州はタングルウッドでの野外コンサートに行って以来です。その時は、ボストンシンフォニーとの共演でしたが、ずっと離れたところで聴いていたのにも関わらず、迫力のあるすばらしい演奏で、私の心はすっかり彼女に魅了されてしまいました。

ニューヨークでの演奏があったら是非聴きにいきたいと思い、今回のコンサートはずいぶん早くにチケットを予約したので、なんと一番前の席で彼女の演奏を堪能することができました。彼女の迫力のあるステージを前にして、今も興奮から覚めないくらいに感激しました。

みどりさんといえば、小さな頃から天才少女として活躍していましたが、ただ演奏が上手というだけでは、これだけ多くの人の心を捕らえることはできないのではないでしょうか。

以前、みどりさんのお母様の五嶋節さんのことが書かれた「母と神童」という本を読んだことがあるのですが、節さんがみどりさんの才能を信じて、二人だけで何の伝もないニューヨークに渡ってきたこと、節さんがみどりさんを成功させるためにさまざまな努力を続けてきたこと、演奏会の約束を取り付ければドレスまで自分で縫ってしまうこと…といった数々のエピソードに触れて、その「母の強さ」に感動しました。

また、みどりさん自身も、思春期に心を患ったこときっかけで、大学で心理学を学んだり、多くの子どもたちに音楽のすばらしさを伝える活動をしたり…と人間としての幅を広げられ、誰にもまねのできない尊い仕事を続けて来られました。
そうしたことが、彼女の演奏をいっそう魅力的なものにしているのだろうと思います。

演奏したプログラムは…
■ベートーベンのソナタ「春」
■Rautavaaraというフィンランドの現代作曲家の曲でLost Landscapes for Violin and Piano(直訳:バイオリンとピアノのための失われた風景)
■Hidemithというドイツの現代作曲家のソナタ
■リヒャルト・シュトラウスのソナタ

古典・現代・現代・近代…というバランスのとれた組み合わせでした。
現代音楽は、普通は難しくて退屈してしまうことが多いのですが、みどりさんの選曲がよかったのか、映画音楽のようなドラマティックな曲で楽しめました。
スプリング・ソナタは私も大好きな曲ですし、リヒャルト・シュトラウスのソナタは、2楽章が特に甘い雰囲気で私好みでした。

みどりさんは、演奏中も足を思い切り踏ん張って、体を大きく揺らしながら激しく演奏されていました。そのため、弓の毛が何度も何度も擦り切れていました…。
表情もとても豊かでいらっしゃるので、聴いている方も、彼女の演奏する音楽の世界に自然とのめり込んでしまいました。

アンコールでも、楽しい曲を2曲も演奏してくださって、大満足のコンサートでした。

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(演奏会が終わった後の Avery Fisher Hall)
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2006/10/26

Mさんのコンサート  音楽

Mさんは12歳の小さなピアニスト。

彼女の演奏を初めて聴いたのは、たしか2年前のこと。といっても、プライベートなパーティで即興的に弾いたのを、偶然ビデオで見ただけです。それでも彼女の演奏は、私を心を惹きつけるのに十分すぎるくらいに魅力的でした。

クラシックが専門なのに、そのときはカジュアルなパーティということもあって、ジャズっぽいファンキーな楽しい曲を弾いていました。そんなことも、彼女の違う「引出し」を見つけたような気がして、ますます無限の可能性を感じてしまったのです。

そのMさんが、マンハッタンでコンサートをひらくというので、行ってきました。
会場は100人も入ればいっぱいになるような、クラシックなサロンのような場所です。
演奏者は3人。Mさんのほかに、18歳でManhattan School of Musicの博士課程に通っているきれいな女性、そしてその二人を指導している迫力満点の女性の先生です。

会場のお客様たちは、これから始まる若いアーティストたちの演奏を楽しみに期待している熱気に包まれていました。

Mさんの演奏を生で聴くのは初めてでしたが、12歳とはとても思えない、プロフェッショナルな演奏態度にまず驚かされました。そしてテクニックのすばらしさもさることながら、その小さな体のどこに潜んでいるんだろうというような、ダイナミックな表現力。
これからいろいろな経験を積むことによって、今よりいっそう表情豊かな円熟した演奏に成長していくだろう、と今後がますます楽しみになりました。

18歳の女性は少し年上なだけあって、より大人の女性の魅力にあふれた演奏でした。
そして先生は、やはり貫禄満点の演奏。あのお年であれだけのテクニックを維持するのには、日頃からものすごく努力されているのだと思う。性格的には少々クセがある厳しそうな方だけれど、有言実行タイプだからこそ弟子たちも惹きつけられるのでしょうね。

コンサートが終わった後は、お客様たちからの大喝采。いつまでも拍手が鳴り止みません。若いアーティストたちの今後の活躍を期待して応援している、暖かい雰囲気にあふれていました。

若い輝くような才能に触れて、私も胸が熱くなりました。
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