朝起きると軽い二日酔い。飲み会になると楽しくてついつい飲みすぎてしまう。朝風呂に入り汗を流してなんとかする。夜のストレンジャーズ「バスタブブルース」の「夕べ限度わきまえず摂取したアルコール〜♪」というフレーズが頭を巡る。
夜は、東京は下北沢のラ・カーニャで行われる下田逸郎ライブへ。いつか見たいと思いつつもなかなか都合がつかなかったが今日やっと見ることが出来た。
開場の6時半の少し前に行って地下にある店に続く階段の途中までを見たら誰も並んでないので余裕だなと思い、近くのレコファンで時間を潰し、40分頃に行ったらほぼ満員状態。多分、客が多かったので6時半前に入れてしまったに違いない。迂闊であった。予約はしてあるので入れるけれど立ち見かなあと覚悟。でも、店が出してきた丸イスに座ることが出来てなにより。しかも、下田さんのほぼ真横1メートルの距離。近すぎてなんだか恥ずかしい。出来れば後ろの方で眺めるように見たかったのだがこの際贅沢は言うまい。
客の多さに店の人間はバタバタしていたがライブは予定時間丁度の7時にスタート。
シンプルな黒の衣装の下田さんが登場し、椅子に座ってガットギターを鳴らして歌う。眼つきは意外と鋭かった。
1曲目が終わる頃に女性が出てきて下田さんの脇の椅子に座る。曲が終わると歌詞の朗読を始め、続けて下田さんがその歌を歌ってゆく。歌詞集の発売記念ライブだから最後までこういう形式でやってゆくのかなと思いつつ見る。
あまり知らない曲が続くので、今日は、好きなミュージシャンのライブを見に行っても自分が聴きたい曲をあまり聴けなかったというパターンかなと思っていたら、一番聴きたかった「緑の匂い」をやってくれて何より。
最後まで一緒かと思っていた女性は5、6曲で一旦引っ込み、その後はMCをしながらの通常のライブ。
下田さんのMCは味わいがあって良い。「安心したかったら皆と同じことをすればいいそう。家族団らんに憧れるけれどそれが出来ない」というMCに共感するのだった。
「踊り子」、「ラブホテル」、「早く抱いて」など、聴きたかった曲が所々で歌われてゆく。出来れば「セクシィ」も聴きたかった。
下田さんはもう60歳。歳を取ると息が続かなくなるらしく、少し苦しそうに歌う処もあったが、それもライブの乗りに変えてしまうのはさすがだった。それにしても、スタート前にチューニングした以降は一回もチューニングをしなかったのが不思議だった。ガットギターは照明の熱でさえもチューニングが狂ってしまうくらいデリケートなのではなかったか。照明は控えめだったが、下田さんは結構派手にガシガシ弾いたりするので絶対に狂うはずだと思うのだが。不思議だ。
客層は4、5、60代中心。38の自分が若い方に入るくらい。皆、大人の態度であったが、酔った中年男性でライブの雰囲気を壊しそうなのが一人いて少しはらはらしていた。だが、時々フライング気味に拍手をする以外はライブの雰囲気を壊すことはなかった。
後半にさっきの女性がまた入り、2、3曲の朗読をする。
そして最後は一人で歌って終える。
酔った中年男性からすぐさまアンコールがかかり、下田さんは引っ込むこともなくそのままアンコール。
最後は中年男性と握手をして終えた。
店を出ると8時半。約90分のとても濃厚なライブだった。
日記に何度か書いているけれど、曲作りに行き詰った時は、下田さんのホームページの「はじめまして」の所を読み、そこに書いてある「なんだかポツンとひとりぼっちだったから唄をつくった。何も考えないで唄だけをつくった」という言葉を読んで何度も救われている。そんな下田さんのライブをやっと見ることが出来て感無量だった。
何だかガットギターの弾き語りもしたくなってしまった。
http://www.t-chest.jp/shimoda/hello.html
「今日の銀シャリ」
午後
カレーライス
味噌汁(タマネギ、大根、豆腐)
夜中
蒸しパン
コーヒー牛乳