7時頃に起きて予約録音しておいた「志の輔ラジオ」を聞く。いつも昭和の名人の落語が紹介されるのだが今日は八代目三笑亭可楽「今戸焼」だった。可楽は妙に魅かれる。
今日は東京の国立演芸場に立川流落語会を見に行くのだがその前に中野へ行って買い物。
ブロードウェイ内にある「靴のマルゼン」で、ライブで履くコンバースもどきのSUNのデッキシューズを購入。色はもちろん黒。2000円くらいだったはずだが2675円になっていた。値上げをしたらしい。これなら3000円くらいで買えるコンバースと大差ないが、自分はあまり王道路線というのは好きではないのでコンバースとかオールスターというのは買わない。ギターでもマーチンとかギブソンには興味なし。それらをやたらとありがたがっているやつらの気持も分からない。馬鹿じゃないかと思う時もある。
ユニクロでこれまたライブで穿くジーンズを購入。色はもちろん黒。裾上げ代も入れて1290円で買えてなにより。
裾上げの時間待ちで近所をぶらぶらしていたら、準備中のステーキ屋の店先に何故か真っ白な灰になって燃え尽きた矢吹ジョーの人形が置いてあって驚く。
それから地下鉄で半蔵門駅へ。
近くにTOKYOFMがあるので、昔、ラジオの視聴者招待で山下達郎のスタジオライブを見に行った時に降りた駅はここだったような気がするがはっきりと覚えていない。改札を通って外に出てみても分からない。もっと道が広くてあまり店とかがなかったような記憶があるが、それと比べると全然違う。この駅ではなかったか。もう10年以上前の話だから記憶もかなり曖昧。
時間潰しで入った本屋で落語のCDブックで探していた八代目三笑亭可楽のやつを見つけて購入。とても嬉しい。
12時半の開場に合わせて国立演芸場に行く。チケットは1階ではなく2階で切るというのが珍しい。
ホールに入り指定席に座る。
ステージの緞帳の冨嶽三十六景の富士山は見事だったが右下の「三井住友カード」というのが野暮。加えて緞帳の上げ下げのスピードが早くて情緒も余韻もまるでなしなのがいただけなかった。
それはそれとして1時に落語会が始まる。
前座は立川松幸「豆や」。
次が平林。
今日は年に一度の国立での立川流落語会だから多分十八番の名古屋弁「浮世根問」だろうと思ったらその通りだった。
キウイは真打昇進についてのあれこれを喋る。15日の広小路亭で聞いた内容とほとんど同じ。なかなか受けてはいたが15日ほどの大爆笑にはならなかった。今日は落語をやらずにまくらだけで降りた。この方が潔い。いっそ、落語をやらない真打として売るのもいいかもしれない。
談笑は多分「イラサリマケー」だろうと思っていたらその通りだった。ややテンポが早かったような気がしたが久しぶりに聞けて何より。名フレーズ「ネコミニイマダメユビクライテサバキチンコナメアゲオメコナメオロシイカナイトシロウトタイカイ」を国立演芸場で響かせていた。
まだCDだけでしか聞いたことのない「猫と金魚」、「粗忽長屋」も聞いてみたい。CDでは消去音が入っているけれど誰だか分かってしまう「○○師匠の人情噺が始まるぞー」を生で聞いてみたいものだ。
ミッキー亭カーチス。
ロカビリーの大御所ミッキー・カーチス。立川流Bコースに所属している。外人が出てくる「饅頭怖い」。英語が上手かった。
談幸は「片棒」。
この人はいつでもどこでも安定している。これはかなり凄いことなのではないか。
仲入り休憩後は土橋亭里う馬から。「雛鍔」。去年から落語を見るようになり、里う馬は広小路亭や日暮里で10回くらい見ているがあまり同じ噺を聞かない。「時そば」を2回聞いただけで後は全部違う噺。引き出しはかなり多そうだ。永田さんが爆笑したという「堪忍袋」もいつか聞いてみたい。
談之助は相変わらず蛍光色の着物で登場。客席から「待ってました」の声が掛った。そして、相変わらず噺はせずに漫談。あれこれの話で笑わしてくれて最後は野球の話になり、着物を脱いで下に着込んでいた野球のユニフォーム姿になると袖にヘッドスライディングで退場して行った。
文志というのは落語家ではなく立川流Bコースに所属している江戸文字職人。紙に書いてきた色々な字で話を進める。「字漫噺」というらしい。おもしろくもあったが、笑いよりも感心を誘うような芸は好きではない。
そしてトリが談四楼。
「ぼんぼん唄」がまた聞きたいが多分「浜野矩随」なのではないかと予想。だか、まくらもそこそこに語り出したのは「柳田格之進」。何度か聞いているが所々違ったりするのがライブでの醍醐味。
今日のメンツはほとんど広小路亭や日暮里で見ている人達ばかりだったのでちょっと新鮮味はなかったが、いつも見ている人達を国立演芸場で見ているというのがなかなかに不思議だった。来年も機会があれば見たい。
帰りの電車の中で買ったばかりの可楽のCDブックの冊子を出して読む。「無口で地味な性格。人にお世辞を言うことも、迎合することも嫌った」というのがなかなかにパンクで格好良い。才能はともかく、芸人には向かない性格であったためになかなか売れなかったが、自分の芸を信じて曲げなかったというところにも魅かれる。
目標にしたい人は音楽界だけでなく色々な分野にいるものだ。
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「今日の銀シャリ」
朝
カレースパゲティ
コーヒー
昼
かき揚げ蕎麦
「梅もと」中野店にて。
蕎麦よし、ワリバシなのもよし。汁いまいち。もうちょっと下品なB級テイストがほしい。上品なのではなくただパンチがない感じ。
350円。
夜
チキンカツカレーライス
味噌汁(新タマネギ、水菜)