東京は渋谷にあるシアターNで「ドクター・フィールグッド−オイル・シティ・コンフィデンシャル」を見た。
イギリスのキャンベイ・アイランド出身のパブロックバンド、ドクター・フィールグッド。日本ではミッシェルガンエレファントが影響を受けたということで再評価された。自分もその時にこのバンドの存在を知ったクチ。
この映画はそんなバンドの初期にスポットを当て、初期のメンバー、ウィルコ・ジョンソンや他のメンバー、関係者のコメントを中心に構成されている。亡くなったボーカルのリー・ブリローの生前のコメント映像が見られるとは思わなかったので驚いた。クラッシュのジョー・ストラマーのコメント映像も少しだけ出てくる。
この手の映画はライブシーンなどがふんだんに使われているのが嬉しいものなのだけれど、冒頭に少しだけ映した後はなかなかライブシーンが見られず、結局50分過ぎまでライブシーンはなかった。キャンベイ・アイランドが洪水に襲われた時の歴史映像や解説はあそこまで必要だったのかと思う。それと、「誰々が訪ねて来たんだ」というコメントがあると、昔の映画やドラマなどのドアをノックするシーンをサンプリングして被せたりという演出が鬱陶しかった。この手の映画はコメント三分の一、ライブシーン三分の二で普通に作ればそれでいい。
前半は不満が多いが、中盤あたりからぼちぼち出てくる初期のライブシーンのカッコよさに痺れてしまったのでそこは大目に見ようと思う。やはりウィルコのギターというかカッティングには痺れる。エキセントリックなステージアクションにも痺れる。左手でがっしりマイクをつかみ、右手をコードストロークでもしているかのようにブンブン振るリーのボーカルスタイルにも痺れる。バンド全体に生き急ぎ感が出ていてパンクの元祖と言われるのが良く分かる。
今回の映画のキャッチコピーに「世界最強のローカルバンド」というのがあるが、まさに最強と言うしかないライブ展開。このまま行けば「ローカル」が取れた世界最強のバンドになれたのではないかと思わせるが、4枚目のアルバム製作中にウィルコが脱退して初期ドクター・フィールグッドは終了する。
バンドは新しいギターを入れてバンドを存続。やがてベースもドラムも替り、オリジナルメンバーがリー1人になってもバンドは続いた。今度はそのリーが1994年に死去。これでバンドは終わりかと思ったら、なんと新しいボーカルを入れてバンド続行。オリジナルメンバーが1人もいないのにその名前を名乗るのもどうかと思うが(モーニング娘。はOK)、映画では今のドクター・フィールグッドについて誰も触れていないので、やはり複雑な心境の人が多いのではないかと思う。
前半の構成には不満が残るが全体的には良い映画だった。久々にドクター・フィールグッドのライブビデオを引っ張り出して見ようかなと思った今日この頃。
http://drfeelgood.jp/
「今日の銀シャリ」
朝
パン
麦茶
昼
弁当(アジフライ)
麦茶
夕方
カレーチャーハン
味噌汁(チンゲン菜、ニラ、タマネギ)
夜中
瓶ビール(500ml)