仕事を終え、そのまま東京は渋谷にある伝承ホールに、「立川志らく一門会真打昇進トライアルファイナル」を見に行く。
志らく一門の二つ目4人が真打昇進を目指して競い、客の投票と、師匠志らくの評価の合計がトップの者が真打になるというもの。5月から始まったトライアルのファイナルで、今日の結果で志らく一門から真打が出る。そうなると談志の孫弟子から初めての真打誕生ということになる。
7時30分にトライアルスタート。
挨拶も前座もなくいきなり立川志らら。
今日の出順はこれまでの点数の合計が少ない順。でも、彼は賑やかなので1番手にはうってつけ。トライアルの説明をし、投票用紙のない方はいますかなどと聞いたりして会場を温める。
噺は「風呂敷」。
次がらく朝。
まくらなしで「百川」。
次が志ら乃。
出て来た時の拍手の大きさが凄かった。多くの人の期待を背負って「宿屋の富」をぶつける。
そして最後は志らく一門の爆弾野郎、総領弟子のこしら。
賑やかにまくらをがんがん振って会場の雰囲気をつかむ。
噺は「幇間腹」。
噺を好き勝手にアレンジして笑いを取ってゆく。そこまでいじっているのに落ちだけはなぜか古典のまま。前回ほどではないが、やはり一番笑う。落語とおもしろ話の境界線を行ったり来たりするのが彼の魅力。千葉県人のモラトリアム気質が良い方向に出ている。
そして投票。
2人まで投票でき、今回は、こしら、志ら乃に入れた。
休憩後に師匠志らくの講評と採点。
志らくが出てきて、立川流の昇進条件の厳しさと、その原因となった落語協会脱退についてのあれこれを説明。
そして4人を呼び込み講評。
ファイナルということで4人の良い所を言う。
今日の落語に限って言えば一番談志と志らくの価値観に近いのが志ら乃。
一番真面目に落語に取り組んでいるのがらく朝。
とんでもない所からギャグを持ってくるセンスがあるのがこしら。
芸人に大事な華を持っているのが志らら。
やはり志らくの講評は的を得まくりなので聞いていて頷くことばかり。
そして採点。
客の投票だと、志らら61点、らく朝60点、志ら乃157点、こしら178点。
志らくの採点は、今日の落語の採点とは別に志らくとの価値観の共有についての採点もあり、4人に、好きな映画は? 好きなナツメロは? 談志の噺で一番好きなのは? 志ん朝の噺で一番好きなのは? などと質問して自分との価値観を測って行く。こういう時に好きな映画を「タイタニック」と答えられるこしらは凄い。
そして今日の落語の採点と価値観点の発表。
今日の落語は、志らら60点、らく朝65点、志ら乃85点、こしら70点。
価値観点は、志らら20点、らく朝20点、志ら乃40点、こしら5点。
こしらの5点に会場大受け。総領弟子なのに一番共有出来ていないって・・・。
集計結果はそれでもこしらが1位。
個人的には志ら乃もお願いしますと思っていたら「二人共」と言ってこしら、志ら乃の真打昇進決定。一応仮免とか、披露口上までに価値観の共有を上げておけとか条件はついていたがとにかく昇進。志ら乃は逆転1位になって堂々と昇進したかったらしく少し難しい顔をしていたが辞退はしないだろう。この先の落語人生でその悔しさをバネにして立派な落語家になってほしい。
天才型のこしら、秀才型の志ら乃。どちらも今後が楽しみ。
つくづく全部の回を見届けたかったという思いが強くなったファイナルだった。
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「今日の銀シャリ」
朝
ロールパン4個
麦茶
昼
弁当(トンカツ)
麦茶
夕方
ロールパン2個
夜中
天むすセット
インスタントラーメンの麺
柿ピー
缶ビール(500ml)
