仕事を終え、そのまま東京は上野にある広小路亭に立川平林独演会を見に行く。隔月で行われていて、去年は6回中5回見に行ったのだが、今年は先約やら自分のライブがあったりして2月と4月は行けなかった。
6時半に開演。
スピーカーから流れるお囃子の音が少し大きい。
開口一番は瀧川鯉○。
立川流の落語家の会の開口一番は、大抵立川流の前座が務めるものだが、今日はあちこちで立川流の落語会があるのと、前座の数が少ないというのもあり、他の流派で親交のある人に出てもらったらしい。
噺は「饅頭こわい」。
あまりおもしろくはない。前座はそんなものだし、立川流の前座だってほとんどは笑えない(笑二はおもしろい。談吉やらく兵は前座の頃から良かった。逆に、二つ目や真打でも笑えない人もいる)。でも、立川流の前座の方がまだ良いと思ってしまうのは自分が立川流贔屓だからだろうか。
そして平林。
出囃子が、談志が使っていた「木賊刈り」に変る。予想通り談志の格好で出て来る平林。これも立派な追悼だな。
まくらで近況を語る。東京の落語家は、前座、二つ目の段階で師匠に死なれたら、他の真打の弟子にならないと落語家を続けられないというきまりがある。立川流は落語協会に属していないのだから特に誰かの弟子になるということはなく、真打みんなで育てようという話があったはずだが、結局、生前談志から真打内定をもらっていた談修以外は他の真打の預かり弟子になることになったよう。平林はどうなるのかと思っていたが、どうも意外な所に収まるかもしれないとのこと。
そして噺に入る。
ネタおろしで三席。
まずは「つる」と「あくび指南」。両方ともよく知られた噺だが、立川流の落語家がやるのを聞くのは初めてのような気がする。「つる」は良い状況なら楽しめたと思うが、後から入ってきて自分の前に座った男の頭が邪魔だったり、何でもかんでも、そこは別に笑う所じゃないだろうという所でも笑う客が鬱陶しかったりしてあまり楽しめなかった。
そして、恒例の「どじょうすくい踊り」。だんだんと上手くなってきているようにも思えるが、踊りのことはよく分からない。
そして仲入り。席が悪いので移動する。
後半は大ネタ「居残り佐平次」。大ネタのネタおろしはやる方も見る方も緊張。「居残り佐平次」は、談志、志ん朝、談笑の音源や映像で見聞きしたことはあるが、生で聞くのは初めて。ネタおろしということもあるので荒削りな部分もあるとは思う。今後、どう磨かれて行くのか。
最後に「かっぽれ」を踊り、挨拶。毎回三席のネタおろしは覚えるだけで大変らしい。不完全なものになりがちだけれど、それでもやりたいという気持ちを優先するという姿勢には共感。談春のCDに収録されていた談志のコメントでも同じことを言っていた。客に感謝しつつも、嫌われたり遠慮したり誤解されたりするのを恐れてはいけないということか。安牌しか切れなくなったら終わりということか。見習いたい。
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「今日の銀シャリ」
朝
カレーライス
コーヒー
昼
カップメン(男の一杯スタミナタンメン)
弁当(のり弁)
麦茶
夕方
パン(ホテルブレッド、ミルクパン)
缶コーヒー