休み。
夕方、立川志の輔の「志の輔らくご in PARCO 2014」を見る為に東京の渋谷へ。
会場までの時間潰しに渋谷のディスクユニオンであれこれ物色。「談志が選んだ艶噺しその一」と、BLACK FLAGのマキシシングル「TV PARTY」を購入。談志とBLACK FLAG、悪くない組み合わせだ。
6時過ぎにパルコの9階のパルコ劇場へ。自分の席はNの1番。Nだと真ん中よりやや後ろくらいかなと思ったら一番後ろだった。コンビニの端末にへばりつき、10時のチケット販売に合わせて操作してやっと手に入れたチケットでも一番後ろとは。ほんの少しタイミングが悪かったら買えなかったに違いない。志の輔人気恐るべし。
6時半過ぎに開演。
出囃子に乗せて志の輔が出て来る。9年目のパルコ一ヶ月公演について語る。22日分でのべ1万人になるらしい。武道館なら1日ですむのだがと言っていたが、志の輔なら武道館でも一週間公演は出来るだろうと思っている。でも、落語はそこまで大きな場所でやる芸能ではない。
楽しいまくらを振り、一席目の噺に入ってゆく。エイのどこまでがエイヒレなのかというやりとりに笑う。最初は、現代版の「浮世根問」みたいなものかなと思ったが、途中から昔話「こぶ取り爺さん」の内容についてあこれ吟味する展開に(終演後に発表された演目は「こぶ取り爺さん」だった)。
一席目の後に楽しいサプライズがあり、着替えた志の輔が出て来る。
ゆるキャラを題材にした新作「モモリン」。志の輔の新作は作りがしっかりしていていつも感心。もちろんおもしろい。
休憩後にもう一席。
志の輔PARCOは初めて見るので勝手が分からない。どうも、いつもの志の輔の公演とは違うらしい。ならば三席目もネタおろしの新作なのかなと思っていたらなんと「井戸の茶碗」だった。談四楼で聞き慣れているが他の人で聞くのは初めて。噺の展開やサゲは同じだが、所々で志の輔ならではのくすぐりがふんだんに盛り込んである。「中島誠之助」はどちらにも出て来るが、これはどちらが先だったのだろう。
「井戸の茶碗」は善人しか出て来ないから嫌いという人もいるが、この噺は善人うんぬんは関係ない。二人の武士の、「武士は食わねど高楊枝」合戦に振り回される屑屋の悲劇を楽しむ噺だ。善人しか出て来ないのに屑屋が可哀そうになるという不思議で楽しい噺。
サゲを言い、御辞儀をして拍手の中幕が下がる。場内が暗くなるが追い出し太鼓は鳴らない。やがて明るくなると、高座には志の輔と、志の輔の両脇に今日の長唄と太鼓と三味線を務めた人達が並んでいた。志の輔がその人達を紹介し、最後に三本締めで終了。そしたら追い出し太鼓の代わりに大滝詠一「君は天然色」が不意打ちで流れたので思わず泣けた。志の輔にやられた。
志の輔の落語を見る度に志の輔は凄いと思う。その場にいる人間を誰一人置いて行かない。全員を落語の世界に連れて行く。しかもそれは、客の顔色をうかがうという安っぽいものではなく、客の予想のはるか上をゆくサービス精神だったりする。
やはり、今日本一の落語家は立川志の輔に間違いない。来年もチケット争奪戦に参加しようと思う。
飲みたいこじつけではあるが、良いものを見るとビールで乾杯したくなる。今日はどうせそうなるだろうと思っていたので先にビールは買ってあった。でも、何かそれだけでは足りないという気がしたので東船橋に戻った時に駅前のYsマートに寄った。かんぴょう巻きを手に取り、ビールももう一本と思いながら物色していたら、イネディットというスペインのビールが眼に入った。500mlで780円。普段だったら絶対に買わないが、今日はもう何だか思い切ったことがしてみたくなったので買ってみた。
帰ってそれらを飲み食いしながら志の輔らくごに乾杯。イネディットは、今までのビールでは嗅いだことのないさわやかな香りが良かったが、味は・・・。
とりあえず、落語とビールは日本が世界に誇れるものだと真夜中に確信した今日この頃。
http://www.shinosuke.com/
「今日の銀シャリ」
午前
コロッケ
アジフライ
ごはん
大根の葉と皮のスープ
漬物
午後
カレーパン
「モンマルトル」にて購入。
午後
ハンバーグナポリタン
大根の葉と皮のスープ
ほうじ茶
夜中
瓶ビール2本(500ml、633ml)
おでん
かんぴょう巻き
カップメン(カップヌードルシーフード)