休み。
寝過ごして午前の予定が狂う。それでも何とか日々のあれこれをやっつける。
夕方、北沢タウンホールで行われる「立川笑二二つ目昇進記念独演会」を見る為に東京の北沢へ。
下北沢駅で降り、6時半過ぎにタウンホールに入る。チケットは完売。もちろん、師匠の談笑師匠が出演するというのが手伝っての完売だが、いずれ彼一人でこのくらいのホールは完売出来るだろうと期待している。
昇進記念の手ぬぐい購入。
7時に開演。
前座は立てず、二つ目から許される羽織を着た笑二が出てくる。
「元スーパー前座です」
で、つかみはOK。
落語家になろうと思ったきっかけや入門までの経緯をおもしろおかしく語りながら入った最初の一席は「真田小僧」。
笑二は、なんてことないセリフを絶妙の間とトーンで笑わせるのが抜群に上手い。「肩を揉もう」というセリフに笑ってしまう。
「真田小僧」を終え、一旦引っ込み、出囃子が「ハイサイおじさん」に変って再登場。最初の出囃子は「てぃんさぐの花」だったらしい。沖縄出身の笑二らしい選曲。二つ目になったら自分の出囃子を持っていいのだがまだ決めかねているとのこと。個人的には「ハイサイおじさん」でいいのではないかと思うのだが、本人曰く、あまり沖縄のイメージがつきすぎると将来「芝浜」をやる時などにやり難くなるのではないかと危惧しているとのこと。
そんなことを語りながらの二席目は「大工調べ」。
この噺は、棟梁が因業大家に切れて長い啖呵をまくし立てるところが肝なのだけれど、それはもう見事に言い切っていた。ここが上手く出来ると客から拍手が起こる。
「大工調べ」も「真田小僧」も随所に自分のフレーズを入れて工夫している。そこがおもしろい。教わった通りにただやっていればどうにかなるものではないという談笑イズムをちゃんと継承している。立川談志が言っていた「落語を現代に」は、談笑とその弟子達が受け継いでいる。
仲入り休憩をはさんで後半。
三席目は「弥次郎」。
最初はオーソドックスな感じで始まったが、場所が沖縄に移ってからどんどん話が展開してオスプレイまで出てくる始末。
「そこが畜生のあさましさ」という何度も出てくるフレーズを上手く活かしていた。
「弥次郎」を終え、袖に下がる前にもう一度客席におじぎをして拍手をもらう。
そしてトリは師匠の談笑。
笑二も含めた色々な人の入門の仕方あれこれを語る。噺は、笑二が感銘を受けたという「紺屋高尾」の改作の「ジーンズ屋ようこたん」かなと思ったらなんと「子別れ・昭和編」。個人的に談笑師匠で一番好きな噺。聞くのはこれで4回目くらいだが、聞く度に細部が変わっている。初めて聞いた時にグッときたフレーズは削られていたが、やはりサゲのセリフを聞くと泣きそうになってしまう。このサゲを共有できる世代で本当に良かった。
噺が終わって挨拶。ここからは写メOKでブログにも載せて良いという大盤振る舞い。笑二を呼び寄せ、二人の2ショットを皆ここぞとばかりに撮りまくる。自分もデジカメで撮りまくる。
大満足の昇進記念独演会だった。鉄板ネタの「饅頭こわい〜人情噺フレーバー入り」も「元犬」もやらずにここまで笑わせるとは。きっと10年以内に真打昇進するのではないか。真打昇進記念独演会もぜひ観戦したい。
http://tatekawashouji.com/
「今日の銀シャリ」
朝
たらこふりかけスパゲティ
コーヒー
昼
茶まん
コーヒー
夕方
カレーパン2個(ビーフカレー、バターチキン)
アイスコーヒー
カレーパンは下北沢「天馬屋」にて購入。
夜中
缶ビール2本(500ml)
