休み。
日々のあれこれをやっつけ、夕方に東京の吉祥寺で行われる立川談笑一門会へ。
6時半過ぎに武蔵野公会堂に入る。
いつものように左端の席に座って開演を待つ。
この会は前売り当日がなく全て2500円の自由席。気が向いた時とか通りかかった時にふらりと立ち寄れる寄席のような会にしているとのこと。本当の寄席は出演者の当たり外れが大きいのだが、談笑一門はレベルが高いので2500円のチケット代が安く感じられてしまう。
7時頃に開演。
開口一番は立川笑笑。
談笑の三番弟子。
この会は全員がネタ出しをしていて、彼が「勘定板」をやるというのは事前に分かっていたが、まくらでいきなりぼっとん便所の話を振るとは。さすがに直球過ぎて客に距離を取られた感じが漂う。そしてそのまま噺に入り、多少笑いは起きるものの、その距離を縮められずに終えた。
次は吉笑。
総領弟子。
笑笑がらみのまくらでドカンと受ける。まくらの最中に談笑が顔を出すサプライズもあった。
噺は新作の「茶法」。
茶道とかのお茶ではなく、湯飲みに注がれたお茶の飲み方が分からなくなってしまった男の噺。
「どうしてそこまで」というくらいの掘り下げが素晴らしい。
仲トリは談笑。
噺は「紙入れ」。
CDの「紙入れ」よりもおかみさんが嫌らしくないのが良かった。
休憩後は笑二から。
名前の通り二番弟子。
噺は「花筏」。
なんてことのない一言なのに間で笑わされてしまう。本当に上手い。
工夫の吉笑、上手い笑二、何しでかすか分からない笑笑。談笑一門から眼が離せない。
そしてトリの談笑。
まくらを振らずに「芝浜」に入る。
談志の弟子だからといって談志のような「芝浜」はやらない。談志の教えの中には「お前はお前の落語をやれ」というのもあったと思う。談笑はそれを受け継いでいる。
おかしいと思う所には手を入れ、時代考証が分かり難い所にはさりげなく説明を入れている。四十二両は一年遊んで暮せばなくなってしまうくらいの金額だとか、昔は今よりも除夜の鐘が鳴る時間が早かったとか。
「昔みたいに逃げるお酒じゃないんだよ。嬉しいお酒なんだよ」
というおかみさんのセリフにグッとさせられ談笑流のサゲに納得させられる。
今月も充実した談笑一門会だった。
「今日の銀シャリ」
朝
卵かけごはん
コーヒー
ほうじ茶
昼
白菜豚肉しらたき煮(キャベツ、豆腐入り)
ごはん
ほうじ茶
夜中
缶ビール(500ml)