仕事を終え、そのまま電車を乗り継いで東京の根津に行き、不忍通りふれあい館で行われる「落語立川流 兄弟会 Part.1」を見に行く。
千代田線の根津駅で降りる。開場までまだ時間があったので、時間潰しで交差点の所にあるスーパー赤札堂に寄る。落語終わりで寄れば惣菜が半額で売っているかもというセコイアタリをつける。
6時半過ぎにふれあい館に入る。
会場整備のせいか、入場が少し遅れる。
7時頃に開演。
出囃子が鳴るもなかなか開口一番の前座が出て来ない。2曲目の出囃子になっても出て来ない。沈黙の時が流れ、再度出囃子が流れてやっと出て来た。今日の主催は落語会などにあまり慣れていないよう。
やっと出て来た開口一番は立川只四楼。
談四楼師匠の弟子。
妻子持ちで親子共々人見知りとのこと。人見知りでよく落語家がやっていられるものだと思ったが、人見知りなのに人前で歌っている自分も似たようなもの。
噺は「元犬」。
その高座名ならこの噺になるだろう。入門1年未満なのにやたらと落ち着いていた。芸人あがりの弟子はこの人だったか。
次は土橋亭里う馬。
大柄な体に反して可愛いお辞儀。
今日は、里う馬、左談次、談四楼の出演だったが、左談次師匠が急遽検査入院になった関係で休演。代演は立てずに里う馬師匠が二席務めるとのこと。
まくらで師匠談志との思い出を語る。談志を語る時は、左手を軽く握って拳を膝につけるという、談志の癖が出てしまっているのが微笑ましい。
噺は「権助魚」。
田舎者丸出しの権助がおもしろい。
仲トリは談四楼。
左談次の検査入院は大げさなものではないと説明してから志ん生の話になり、志ん生がやっていた珍しい噺というので、もしやと思ったら「ぼんぼん唄」だった。今日はトークコーナーもあるから軽い会なのだと思っていたので、こういうたっぷりとした人情噺が聞けるとは思わなかった。
休憩を挟んでトークコーナー。
談四楼師匠の司会で、プロジェクターで昔の写真を写しながら里う馬師匠とあれこれ思い出を語るのだがこれが良かった。里う馬師匠が一番弟子ではなく三番弟子で、一番弟子だった人は談志とは合わず、談志の師匠の小さんの所に移籍になったさん八とのこと。二番弟子のことは語らなかったが多分廃業したのだろう。
二つ目時代に入場料35円で落語会をやっていて、その時の記念写真に、若い談四楼や、里う馬、左談次だでけでなく、他の流派の今の金馬、雲助、辞めてしまった談プ、亡くなった先代小談志などなどが笑って写っているのがあり、それがとても良い写真だった。
もっと写真を見たり話を聞いたりしたかったが思ったより短く終了。
トリは里う馬。
噺は「へっつい幽霊」。
談笑師匠の最後にグッとさせる人情噺テイストの「へっつい幽霊」もいいが、基本というか談志の教えに忠実な「へっつい幽霊」も良い。
良い落語会だった。今後も見に来たい。
そして、帰りに寄った赤札堂で惣菜のハンバーグを半額で購入。