仕事を終え、そのまま電車を乗り継いで東京は新高円寺へ。ギャラリー工で行われる立川吉笑の落語会「週刊キッショウ」を見に行く。
高円寺で7時開演なら楽勝と思っていたら、意外と時間が掛かって6時45分過ぎに丸ノ内線の新高円寺駅に着く。そこからギャラリー工は徒歩3分とのことだから、すぐ見つかるだろうと、携帯に撮っておいたホームページの簡単な地図を頼りに探す。だが、すぐには見つからず少しうろうろ。2回くらい行ったことのあるライブハウス「スタックスフレッド」を見つけるも、今日、用があるのはここではない。
その後、何とか見つけ、7時5分前に入場。
7時頃に開演。
まずは吉笑。
本来ならば開口一番として前座の立川かしめが上がる予定だったが、彼は今ここから徒歩5分の所にある吉笑のマンションにいるとのこと。今日配布する予定だったチラシがまた印刷屋から届いていないとのことで、それを受け取ってから来るとのこと。
まくらで、色々な縁が切っ掛けて仕事が増えてゆく話と、大きな音楽イベントに呼ばれた時の話をあれこれ。読めるけど書けない漢字という例えが面白い。
最初の噺は、23日に立川志ら乃新作落語の会で見た相撲好きの旦那の噺。自分の欲求に上手く応えてくれない使用人とのやり取りで消耗してゆく旦那が楽しい。
続いて、以前見たことのある自販機の噺。奇抜な設定と、自販機あるあるが上手く組み合わさっていて楽しかった。
10分ほどの休憩後は立川かしめ。
師匠は立川流の異端児にして無類のアイディアマン立川こしら。通常、弟子の名前は師匠がつけるものなのだが、彼はその命名権(期間1年)をヤフオクに出すという前代未聞のことをやり、結果、かしめは立川仮面女子として1年間名乗ることに。その期限を終え、名前をかしめに変え、今度はその発表を、都内三ヶ所の電光掲示板でするというこれまた前代未聞の行い。「色々なアイディアを出せる俺」というアピールもあるのだろうが、いつ辞めてしまうかもしれない弟子の為にこれだけのことをしてやるこしら師匠は優しい人なのかもしれない。
噺は、立川流では珍しい「新聞記事」。
なかなかにおもしろかった。キャリア1年ちょっとにしてはかなり良いのでは。
そして、トリは再度吉笑。
初めて聞く噺。
ご隠居に尋ねて来る男の話を中心に展開してゆく。ファンタジー、かと思えばミステリー、かと思えば肩透かし、かと思うと不意打ちで見事にやられました。
「週刊キッショウ」は、毎週どこかで喋るという会で、50回を予定として続けていて今日が40回目とのこと。最後までにもう1回くらいどこかで見たい。
会が終わり、ギャラリーを出て駅に向かうと立ち食いそば屋「きがるそば」を見つけた。「時そば」を聞いたわけでもないのに何だか蕎麦が食べたくなった。しかも、今時かき揚げ蕎麦が350円。これは食べるしかないだろうで食べた。甘辛な汁が嬉しいこれぞ立ち食いテイストな味。
今日の落語会もここの蕎麦もリピートしたい。
http://tatekawakisshou.com/
