休み。
今日は、新宿で昼に落語を見て夜にライブを見るというダブルヘッダー。
まずは、新宿レフカダで行われる「立川志ら乃一門会」へ。
1時40分頃にレフカダに入る。
2時に開演。
まずは立川志ら乃。
一門会と言っても見習いと保留が一人ずついるだけでまだ正式な弟子はいない。なのに一門会をやってしまうという。もう、それだけで面白い。
スーパーマーケット愛がはじけるまくら満載。自分も結構スーパー好きなので共感出来るところ多数あり。
前半はまず新作の「ほぼ・ほぼほぼ」。
言葉のこだわりの渦に巻き込まれてゆく感覚が心地良い一席。
続いて「親子酒」。
本当は二席目も新作にする予定だったが、会場の雰囲気を読んで古典に変えたとのこと。
酒の噺なのに酒は飲めないという不利でしかない前フリをしてから噺に入ったのに、本当は酒好きなのではないかというくらい上手い仕草に納得させられる。日本酒嫌いな自分でも何だか日本酒が飲みたくなってしまった。
休憩後はゲストの立川志の太郎。
立川志の輔の六番弟子。
長めだけれどおもしろいまくらから葬儀屋を舞台にした新作。兄弟子の志の八も同じ葬儀屋を舞台にした新作があるが、それとは別の噺。
こちらは、まくらほどは笑えず。ちょっと長すぎかなとも感じた。
そしてトリで再度志ら乃。
映画「スーパーマン」を下敷きにした「天狗捌き」ならぬ「天狗騒ぎ」。
洋画の設定を上手く利用し、見事な落語になっていた。
終了後は志の太郎を呼び入れてのトークコーナー。入門エピソードなどを聞き出すのだが、そんなに大したエピソードないと言いながら大笑いを誘うエピソード満載。入門ってタイミングなんだなと納得。
4時半頃に店を出て、適当に時間を潰し、夜は同じ新宿にあるNINE SPICESにRUINSのライブを見に行く。
6時半開演だと思っていたので6時15分に店に入ったらすでにライブが始まっていた。ちゃんと店のホームページのスケジュールで時間は調べたはずなのだが。
入った時にやっていたバンドのライブが終わってからドリンク交換をし、ついでに今日のスタート時間を聞いたら6時とのこと(後でスケジュールをチェックしたら6時スタートとなっていた)。入った時にやっていた1番手のバンドは良い感じだったので最初から見たかった。
ちょいと出鼻をくじかれた感じだったが、その後のバンドも多種多様で悪くない時間を過ごせたのでなにより。多種多様といっても編成が違うとか、歌物かインストかというような違いではなく、それぞれにオリジナリティがあったということ。もしかしたら好きなミュージシャンの影響丸出しなのかもしれないけれど、自分には分からなかった。
5番手でトリはRUINS。
ドラムとベースによるプログレッシブルハードコアノイズバンド。期間限定による再始動ライブ中。去年の12月から数えてこれが4回目の観戦。
12月に見た時はまだ硬さというかぎこちないところがあったが、ライブを重ねるうちに昔の感覚を取り戻して来たのかどんどん良くなってきている。
吉田氏の忙しない変拍子ドラムにクールに対応する増田氏のべース。吉田氏のドラミングは、手が3本ないと間に合わないと言われるくらい複雑怪奇なのだが、そこでメンバーを増やすとか機材に頼るというようなことはせず、工夫と無駄のない動きで的確に叩いてゆく。きっと、力加減も絶妙なのだと思う。アグレッシブルなドラミングではあるが、80の力で叩くところは80で、100で叩くところは100で叩いているよう。決して、80で叩くところを勢いで100で叩くようなことはしていない。
そして、50歳半ばの吉田氏のドラミングは衰えを知らない。自分が20代の頃、追っかけに近いくらい見続けていた時となんら変わりないドラミング。自分の選択は間違っていなかったと確信。今、自分がやっている弾き語りの、歌やギターや作詞作曲にこれといった影響は反映されていないけれど、ごくまれにリズム感が良いと言われることがあるので、それは、20代の頃に吉田氏のドラミングをさんざん体感してきた経験の賜物なのかもしれない。
期間限定ライブもそろそろ終わりなのかなと思っていたが、ライブ告知によると3月にもあるとのこと。その日は自分のライブと重なっていて見られないが、4月と5月にもあるとのこと。ならば、日程が合えば見に行こうかなと思う。自分の20代の確信の確認はまだ続きそう。
「Dhaskrive」で本編終了。
アンコールでは30秒ほどの曲をやって終了。
帰り支度をし、物販を覗いて行こうかなと思ったら、さっきライブを終えた吉田氏がもう物販ブースにいる。なんてタフな。そして、RUINSの代表作「BURNING STONE」のリマスター盤を購入。「BURNING STONE」を買うのはこれで3回目。
今日は一日良い日だった。