仕事を終え、そのまま電車を乗り継いで東京の新高円寺へ。ライブハウス、スタックスフレッドに函館くんのワンマンライブを見に行く。
7時過ぎに店に入り函館くんに挨拶。
7時30分にライブスタート。
ここ数年の函館くんの音楽活動は、この店での毎月のブッキングライブ、遠征、そして半年ごとのワンマンとなっている。
前回見たのもワンマン。半年ぶりに見る函館くんは良い意味で相変わらず。もう長い間使い続けているKヤイリのエレアコを鳴らし、ここぞという時は必ず着る赤白のラガーシャツ。以前は、「ラグビーではなく柔道をやっていたのに何故?」という疑問が沸いたが、最近はそんなことも思わなくなるほど函館くんのスタイルになっている。
ストローク中心でほどよい味付けをしたギターに乗せて歌い始める。1曲目は馴染のない曲だった。最近の曲なのか、それとも、何年も前から歌っているけどたまたま自分が聴き逃していた曲なのか。
そんな自分の疑問などおかまいなしに函館くんは歌い、飛び跳ね、決めポーズでライブを進める。「ドリフ」、「アサガヤアザヤカ」など、知り合った頃から歌っている曲を聴くと少し懐かしくなる。だが、だからといってそういう曲ばかりのセットリストにはしない。函館くんは相変わらずだけど「今」なのだ。
「俺は直球を投げる」で50分ほどの1部を終える。
10分ほどの休憩後に2部。
2部はドラムのフルエ君とやっているバンド友情山脈にアコーディオンのヨーコさんを入れた編成。3人共黒白のラガーシャツで揃えていた。
バンドになっても函館くんは変わらない。その場の思いつきで喋りながらやや強引に次の曲に繋げるMCも楽しい。
2部も最近の曲と昔からの曲を混ぜるセットリスト。「団地の隙間に月を見た」は久しぶりに聴いた。
「あと2曲」と言って「信濃川」を始める。この曲を最後に持って来ないとなると最後には何をと思っていたら「メガネメガネ」だった。この曲があったかといった感じ。
アンコールの拍手も待たずにそのままアンコールに突入。
「どんぐりくん」でワンマンを締めた。
良いライブであったが今回は集客が寂しかった。ライブハウスぐらいの規模でのワンマンだと都合がつかない人が重なるとこういうことになってしまう。でも、こういう時にこそそのミュージシャンの覚悟が問われる。弾き語りは自分一人で決められるのでフレキシブルにフットワークの軽い活動が出来るというのが利点だが、緩くやろうと思えばいくらでも緩くやれるのも弾き語りゆえ。客が少ないと露骨に不機嫌な態度を露わにするやつや、「今日はこういう感じだからまったりやりましょう」などと言って手抜きお気楽ライブをするやつらを沢山見て来た。そういうやつらはそこ止まりで終わる。函館くんはいつも通りに引き締まったライブをやっていた。今日のライブは必ず今後に繋がる。来月にレコーディングして久々にアルバムを出すとのこと。そして、また半年後にワンマンをやるとのこと。
次回のワンマンも都合がつけば見に行きたい。
