休み。
久しぶりにズキズキと頭が痛くなるくらいの二日酔い。度数12パーセントの缶チューハイ(350ml)を2本飲んだだけでこの体たらく。やはり1本で止めておけばよかった。自分は酒豪にはなれないと痛感。まあ、ずっと前から分かっていたことだけれど。
いつまでも寝ていたい気分ではあったが腰が痛くなったので観念して起きる。7時間以上寝ると腰が痛くなってしまう。困ったものだ。日曜日に昼まで寝てしまってせっかくの休みを半分損していた学生の頃が懐かしい。
日々のあれこれを済ませ、夜は、東京は日暮里にあるサニーホールで行われる落語会「立川流日暮里寄席」を見に行く。
3時頃にアパートを出て電車を乗り継ぎ千駄木駅で降りる。
そこから歩いて谷中銀座へ。
やなか珈琲でコーヒーを飲むのはお約束。
谷中銀座を通って日暮里駅前へ。
適当に時間を潰し、6時前にサニーホールに行き、6時の開場を待って中に入る。
入りは半分を超えるくらい。明日もここで立川流の落語会があるが、明日は予約完売でキャンセル待ちの状態。何せ明日は談春が出るのだ。恐るべし談春人気。
6時30分の開演15分前に前座の立川半四楼が開口一番として上がる。
噺は「転失気」。
師匠談四楼っぽい所が時々見えるのが微笑ましい。
続いてこはる。
今日は、立川談大追悼の会ということで談大のあれこれを語ってから落語に入る。
噺は「十徳」。
これまた人を指差す仕草が師匠談春っぽい。
小談志は「家見舞い」。
晴の輔は「金明竹」。
立川流にしては表情が豊かなのは師匠が志の輔だからか。でも、客に媚びを売るような嫌らしさはなかった。
仲トリは志らら。
結構好きな人なのだが、あまり独演会やら二人会などをやらないようなので見る機会が少ない。
噺は「替り目」。
この人の演じる夫婦や酔っ払いを見ると何だか幸せな気分になれる。「替り目」はその両方を兼ね備えている噺なのでうってつけ。
休憩後は座談会。
前座を除いた本日の出演者全員に、立川流から師匠談幸に従って落語芸術協会に移籍した吉幸が加わった編成。
グダグダな小談志の司会に志ららが突っ込みまくるという楽しい座談会。皆がここぞとばかりに談大のあれこれを暴露。談大もあの世で、「そんなこと言うなよ〜」と言っているに違いない。
座談会の後は三増れ紋の独楽回しの演芸。
元々は漫才をやっていて師匠が内海好江だったとのこと。
途中で客を指名して舞台に上げて芸の手伝いをさせる。指名された人は靴を脱いで舞台に上がったのだが、そこで自分が指名されなくて良かったと安堵。何せ、今日は靴を脱いでどこかに上がることはないからと穴だらけの靴下を履いていたのだ。こういう指名を断るのは野暮だし、かといって穴だらけの靴下を見られるのもちょっと・・・。外に出たら何があるか分からないから今後は気を付けよう。
トリは龍志。
それまでの出演者が、「談大は「不動坊」がおもしろかった」、「あれは龍志師匠が稽古をつけた」と言っていたので、これは「不動坊」をやるだろうと思ったら「短命」。
意外と思ったが、談大が36歳の若さで亡くなったのでそれに応えたのだろう。さすがの龍志師匠。
まったく暗くならない追悼の会だった。
良い気分で帰宅し、そして、すぐに穴だらけの靴下を脱いでゴミ箱に捨てたのだった。
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