12月31日に録画しておいた「孤独のグルメ2020大晦日スペシャル」を見る。
冒頭でいきなり生放送。
夜の神奈川県横須賀市の某所で何故か法被を着ている五郎さん役の松重豊と、親方役の高橋克実が何やら作業をしている。「花火を上げることになるとは」と、五郎さんの心のつぶやき。五郎さんの仕事は輸入雑貨商ではないのか?
と、思わせておいて生放送シーンは終わり。
話は12月29日に戻る。
東京は池袋にある中国家庭料理「楊」で料理が来るのを待っている五郎さん。その時に携帯が鳴る。店の外で電話に出ると後輩からで、年末の仕事を変わってほしいと頼まれて何だかんだで受けるハメに。その時、左手から猫が出て来て、店の前のマットで爪を研ぐと右手に消えていったがあれは偶然なのだろうか。それとも仕込みか。仕込みだとするならばなかなかの名演だった。昔、映画「戦場のメリークリスマス」撮影時、思うような動きをしてくれないトカゲに向かって大島渚が「お前、どこの事務所だ!」と怒鳴ったというビートたけしのネタを思い出した。
店の人に料理が出来たと言われ中に戻る五郎さん。注文したのは汁なし担々麺。店の人がわざわざ「辛イヨ」と言ってくる通り、麺と具とタレを混ぜ合わせて赤くなったその様がそれを表していた。それを食べ始めた五郎さんは、最初はそれほどでもないと思わせるがタイムラグで襲って来る辛さに不意打ちを突かれる。見ているだけでこちらも鼻の頭に汗をかいてしまいそう。
次の日、頼まれた仕事のために東京は虎ノ門の居酒屋へ。今年一杯で店主を引退する父親のために息子夫婦がサプライズで花火を送りたいとのこと。それが胸を打ち、張り切って受ける五郎さん。普通のドラマだったらこのシーンをもっと引っ張ってクサく演出するのだろうが、このドラマは食事がメインのドラマだからそんなにクサくしないのが個人的には良いと思っている。
居酒屋を出るともれなく腹が減る五郎さん。そこから食べる店を探して右往左往するシーンが懐かしい。「ああ、「孤独のグルメ」だなあ」と思う。
そして、見つけたのが西洋料理「平五郎」。
店に入る。良さげな雰囲気。テーブルの上のメニューや壁掛けメニューを見ながらじっくり考え注文を組み立ててゆく五郎さんはきっとA型に違いない。絶対Bじゃねぇ。
メニューが決まり、注文を出すも、店のママさんにそれは夜のメニューだと言われる。これは組み立て直しかと思ったら、マスターから今日は大丈夫ということでメニューが通る。アウトかと思ったらビデオ判定でセーフになった感じ。
最初に出てきたのは海老フライ、カニクリームコロッケ、ごはん、味噌汁。エビフライは嬉しい。大きいともっと嬉しい。それにタルタルソースをつけて食べる。最高だ。五郎さんは海老の尻尾は残す派のよう。
五郎さんはカニクリームコロッケが大好物と言う。自分も好きではあるが、カニは出来れば別の料理で食べたいし、コロッケはジャガイモのみのやつが一番なので自分だったら注文はしない。
そして後からオイスターチャウダーが来る。牡蠣。牡蠣である。牡蠣かあ。自分だったらまず注文しない。牡蠣は食べられるけれど、やたらとありがたがる人の気持ちは分からない。
後編に続く。
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