我が母校「島根県立盲学校」は、創立100周年を迎えた。その一連の行事に参加してきた。
土曜日の記念式典・祝賀会は、雨風に時折あられが混じるというあいにくの天候だった。にもかかわらず、県民会館の中ホールを埋めつくす参加者! 母校に寄せる思い。創立者に寄せる感謝の気持ち。その大きさをひしひしと感じながらも、耳は懐かしい声を探し、来賓の祝辞に点数をつけていた。40分の式典を、校歌斉唱で終わるとき目頭があつくなった。つくづく良い時代に学ばせてもらったものだと・・・。
式典の後は、錦織健のリサイタルだった。唄のうまさは当然だが、トークがなかなか面白かった。出雲弁を交えて運ぶトークには、オペラ歌手とは思えない楽しさがある。お笑いでもやって行けるかも・・・? それに、ピアノの伴奏もすてきだった。演奏者の名前を見たとき、「もしやガチョウさんの親戚の人では」と・・・。不思議なものでそう思うと、いっそう親近感が沸いてきて! 帰ったらメールを書いてみようと思いつつ、仕事に追われてまだできない。しかし、名字が同じだからといって親戚だと思い込むこの性格がおかしい。じじつをあきらかにするより、あの思いをそっとしておこうか!! 1時間15分のリサイタルは、あっという間だった。
会場を換えて祝賀会になると、声を掛けたり掛けられたり。和やかな2時間だった。「お久しぶり!」「お元気でしたか?」180人の声は聞き分けが難しく、数分前に遭った人にまで「お久しぶり」と頭を下げて・・・。ま・いいか!! 声を頼りに人を捜すのは、困難なものだと痛感した時間でもあった。結局、何人の人と言葉を交わし、手を握り合っただろうか。懐かしい先生方との再会は少なかったけれど、あれから30数年も・立っているのだからお元気な人が少なくても、仕方ないか。
明くる日の記念学園祭は、天候も快復し思い出の校舎はにぎわっていた。しかし、児童数の減少と時代の流れによる重複障害児の受け入れなどで、学園祭の演技は、すっかり様変わりしていた。ここでも、あの時代に感謝しなければと・・・。一緒に見ていたかっちゃんは、何を感じただろうか。改めて、健康であることの喜びを知って欲しい。
帰ったらすぐ書くつもりだったのに、時間が取れなくてもたついてるうちに、感動も記憶も薄れてどこか自分らしくないものになってしまった。血液型B型の課題は、やはり「持続」か??

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