三月二十日、この日は、心臓の検査結果を聞く日だった。
今更聞くまでも無いが、予約していたので出かけた。もちろん異常なし。
「まぁまた、不整脈が出たらそのときおいでください。」
「苦しくなりゃぁ・診察するさ」とは、けっして言わず。素直に頭を下げて診察室を出た。
さて、ここからがいくつものエピソードに飛んだ、まさに珍道中だった。
せっかくだから、眼科によって目薬をもらおうとした。窓口をのぞくと、キャンセル待ちになるから時間がかかるという。
それを薬だけ欲しいのだと食い下がって、30分ほどの待ち時間でゲット。
笑いが止まらない!! つまり、主治医じゃなくてもよければ、早くなるということらしい。
「目薬の処方くらい、誰でもいいじゃないか」と話しつつ、笑みいっぱいに玄関に立った。
すると「ピーーッ」とけたたましい音。誰か・事故りかけたなと思った。
ところが「あのぉ、そこのドアは開けないでください」と女性の声。
「えっ? あっ・すみません」トラトラの苦笑交じりの声。慌てて外に出た。
「さっきの音は、私らがいけんかったの?」「うん、そうらしい。」何と、非常ベルを鳴らしてしまったらしい。
まんまと薬をせしめて気分がよかったのに、まいったなぁ!!
薬局から出て、みずほ銀行に向かった。天気はいいし、先ほどの失敗談も有って足取りは軽かった。
ナンバーズを買って。ついでにカードで入金してみようと、ATMの前。
ところが、カードが入らないとしっくはっくしているではないか。「それなら先に、競馬のお金を入れようよ。」
しかしこれも「お取引できません」と出るらしい。受話器で聞けと、変な音はするし。
何度も繰り返すと、警備員が来ないかとヒヤヒヤ! 次々人はやってくるし。やむなく・銀行員に聞いた。
「あぁ・これはですねぇ。休みの次の日は、取引できないんですよぉ・・・。」
だから今までも、郵便局から入れられないときがあったのだと・・・。
もう一枚のカードは、トラトラの単純なミス判明で、無事1000円を入金できた。(かわゆいじゃないか、1000円ですよ)
しかし、銀行員の手を煩わしていたのは、私達以外には・かなりお年寄りがじゃっかん一命。アハハ!
そんなこんなで銀行を出て、駅に向かって歩き出した。
話が弾みすぎて、信号無視をしかけて危うく死ぬところだった。
「おいおい。ここは、隠岐島じゃないんだよ。信号無視はいかんでしょう!!」
駅への道を間違えて余分には歩かされるし・・・。それでもまだ余裕が有って、。話題はツインタワー。
すると、「ラッキーチャンスです。どうぞ。」と、おねぇさんが・なにやらくれた。どうやらくじらしい。
それが何と、二枚とも当っていた。500円のサービス券をくれると言うので着いていくと、一人ずつ住所と名前を書けという。
「私は目が見えないので、書けないんですが・・・?」というと
「申し訳ございません。代筆はできませんので、無効とさせてください。」こんなところでも差別化??
レストランの割引券だった。要らない! 「ま・あたったってことは、ツインタワーもいいかも・・・?」
駅からタクシーで、やっとツインタワーへ。これがどうしたことか、1500円でカクヘン。気持ちがよかったぁ!
単発に変っても、一箱が空になるころにはまたカクヘンといった具合で、13連ちゃん。
最後二箱は、お返しして四万円の勝ち。トラトラも二万円・勝手。珍道中は終わったのでしたぁ。
あの日、おそらく5キロは歩いたのではなかろうか??

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