珍しく、推理小説以外の本を夢中になって読んだ。中村じんいち著 大往生したけりゃ 医療とかかわるな (自然死の進め) 作者は医者で。現在は、老人ホームで勤務しているらしい。なので、書かれている一つ一つの事に、妙に納得させられてしまった。この人のおっしゃるように、自分も出来るかというと、自信は無いのだけれど。でも、そう有りたいと思ったのも事実で。
いわく 返りの人生(繁殖期の終わった後)は、「老」「病」「死」と向き合わなければならない。基本的には、「老い」には寄り添ってこだわらず。「病」には、連れ添って囚われず。「健康」には、振り回されず。「死」には、妙に抗わず。医療は、限定理容を心がける事が大切。生き物としての賞味期限の切れた後の重要な役割は、「老いる姿」「死に行く姿」を、有るがままに後続者に「見せる」「残す」「伝える」事にある。
この本に、共感出来る・お年頃になったって事ですかねぇ。それにしても、この本は今年の初めに出版されたものなのに、もう・点訳されて、サピエ図書館にアップされているのですから、すばらしいと感じたしだいで。点訳がスピーディーにされるようになって。これも、パソコンの普及によるものなのかな? ありがたいことです。

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