「旅行がしたいよねぇ! 行こうよ。」長女に誘われて。お金も無いが、日程にも無理があるような気がして。じつは、その話が持ち上がったのは3月の始め頃だった。
全員での旅行は、どうしても無理なので、今回は親子3人のドライブ旅行となったのだが・・・。
3月最終の水曜日、夕食前に大阪から・長女がやってきた。一人でも、とてもにぎやかに・・・! あくる日は、なるべく早く出発しようということで、お酒の量もほどほどにして、10時頃には布団に入っただろうか。
ところが、やがて嘔吐・下痢が始まった。そのうち、夫ちゃんまでも・・・。「こりゃ・鯖に当てられたぞ!!」
そうなんです。大阪からやってくる・長女に、魚を食べさせたくて。鯖と、隠岐の日本酒を買っていたのでした。鯖を刺身にするというので、危険だと忠告はしたのですが・・・?
「酢をかけりゃ・大丈夫!」と押し切られて。口にはおいしくて、違和感は無かったのに・・・!
結局、二人ともあまり眠れず。体はフラフラで。ところが、長女と次女はなんとも無いと言う。やはり、年齢にも関係有り? まさかねぇ! こんな状態でも、旅行の中止は誰も言わず。アクエリアスを飲んで、脱水状態が収まったところで出発したのでした。執念かな??
「しょっぱなから・大きなハプニングだよなぁ。おそらく、これ以上のハプニングはおこらんよ」と・・・。私たちの体調を気遣いながら、長女がナビをセットして。とりあえず、岡山に向かったのでした。
車は順調に走って、ほぼ予定通りに早島駅に到着。そこで、三女と・孫二人の親子3人と合流。そうそう。気分の悪かったはずの私たち。蒜山では、ちゃっかりアイスも食べたのでした。
いったん三女の家に寄って。軽くお昼をよばれて。今度は、三女の車で鳴門に向かったのでした。これは、どうしても渦潮を見たいとの夫ちゃんの希望だった。
旅行の事前調査の大好きな夫ちゃんは、コースや土産を丹念に調べていたのです。
で、私といえば、枇杷のキャラメルに執着して。長女は、渦潮艦船の船に付いてくる、鴎の群集を はると・ことねに見せたかったのだが。残念なことに、夫ちゃんの希望だけが、かなえられたのでした。
乗客の手から餌を取る鴎を、ちびさんたちに見せたかったらしいのだが。どうやらそれは、全部の船会社がやってる訳ではなかったらしい。
鳴門では、枇杷キャラメルは見つけられず。次の日、淡路島で求めればよいではないかと、鳴門を後にしたのでした。
その日は、岡山の家に宿泊。はるが、うれしそうにスキップをしながら、家を案内してくれて。人見知りのひどい・ことねと聞いていたが、すぐに慣れて。血の濃さを実感して、楽しい時間を過ごしたのだった。
金曜日の朝、岡山の家族と別れて。また、ナビさまのお世話になりながら、淡路島の枇杷キャラメルに会いに向かったのでした。
目的地には当然、うまく行けて。「ハイウエーパーク」だったかな?そこで降りて、目的の物を探したが見つからない。昼食を取って、オリーブの木の苗を買って・・・。
なんだかあきらめきれず、サービスエリアにも寄ってみたが、置いてないという。ほかのキャラメルはたくさんあるのに・・・。ネットにうその情報は、ルール違反だと大文句。もちろん、あたくしめが・・・!
この辺は、玉ねぎと・枇杷の産地だろうか? それらの製品がたくさん有った。なのに、キャラメルが無いとは(いかり)
そういえば、ハイウエーパークでは、沖縄物産展が行われていて。「こんな所で、沖縄の土産を買うとは」と、笑いながらの買い物をしたのだった。
キャラメルをあきらめて。今度は、六甲山へと向かった。さて、六甲山のどの施設に行くか。正直言って、あんなにたくさんの施設が有るとは思わなかった。悩んだあげく、高山植物園と・オルゴールミュージアムを選んだ。
ナビの案内が有るとはいえ、くねくねした山道は、とても遠く感じられ。やっとの思い出着いた高山植物園には、あまり花は無く。ただただ、寒いだけだった。どうして、季節を考えなかったのか。うーん、選択ミスを悔やんだのでした。
そこは、早々に切り上げて、オルゴール館に向かった。ここはよかった! まるで、オルガンのようなオルゴール演奏を聞いて。ハンドルを回すことで曲が流れる仕組みで。それを実践させてもらえた。
ハンドルの回し具合で、曲が安定して流れる。数人の人が回していた。が・なかなかうまく行かない。私も挑戦してみた。ウン・ウン、納得かな? 名演奏家になった気分・・・!
これで、枇杷キャラメルは、きっぱりあきらめられるというものだ。そして、有馬温泉に。
みゆき荘(花結び) それは、ゆったり・まったりした旅館だった。旅館なので、食事は部屋で取れたし。温泉にも、長女とのんびり入ったし。満足・満足!!
花結びというだけあって、豊富な花に迎えられたのだが。残念なことに、花の名前を知るものはいなく。やたらと、触ってみるわけにも行かず。かすかな香りを楽しんだのでした。
食事の内容は、今となれば記憶も薄れたけれど、程よい量で味も良かったような。ただ、鯖の後遺症がなかなか引かず。消化を気にしながらの食事では ねぇ??
珍しい山菜も有ったような気がするが、名前が思い出せない。いやだなぁ! 宿のサービスは、良かったのかどうか、よく分からない。ビールや・酒を追加注文すれば、買出しに走っているのではないかと思うほど時間がかかるし。
ラウンジに座っても、注文も聞きにこない。ちょっと不思議かな? フロントの仕事も、決して速いとはいえなかったしなぁ。悪口は、ここいらで止めておこうか・・・。
最終日、雨風で目が覚めた。ウッ! 私たちの気持ちは大きく揺れた。南京町(なんきんまち)での食べ歩きを計画していたのだから。コートも持ってなかったし。まいったなぁ。
岡山でもう一泊するか、このままここからJRを乗り継いで帰るか・・・?? この悩みも大きくて、なかなか決められない。隠岐に早く帰らなければという気持ちと、ちびさんたちともう一晩という気持ちが激突して・・・!
そこに、レインボー欠航とメール。「よし、決めた。どうせ、この嵐じゃ明日も欠航になるから 今夜は岡山だぁ」 しかし、そのとき「インフルエンザでダウン」とのメールが、三女から入った。
アハハ! 私たちが時間をかけた結論は、あっという間にひっくり返ったのでございました。
帰りの交通手段をあれこれ考えて。高速バスが一番と・・・。携帯で予約状況を調べたり、まぁ・苦労も有ったわけでして・・・。でもでも、予定が決まると、後はのんびり。10時ぎりぎりに、チェックアウトしたのでした。
旅館を出るときは、まだ風雨が強く。仕方ないのでコンビニで傘を買って、三ノ宮駅に向かった。ありがたい事に、駅に着くと雨はほとんど上がって、傘は要らなくて。が・寒い! コートが欲しいと、強く強く思ったのでした。
バスのチケットを買って、乗り場を確かめて。これでOK! 安心して中華街へと・・・。
ここから・元町まで、電車で移動。そして、いよいよ南京町に。さすがに、人が多い。中華料理独特度の匂いが満ち溢れていた。各店の呼び込みの声。流れる音楽。
店員もとても流暢な日本語ではあったが、ほとんどが中国人みたいだった。何だか不思議な気分になりながらも、そのたくましさにも感心した。
一通り、店先をのぞいてから、昼食の店を選んで入った。その店を選んだ理由は、おっとりしたしゃべりなのに、自分の店がいかに美味しいかを。他の店との違いを、切々と伝えていたから・・・。
「よぉし、ほんとに一番美味しいかどうか、確かめてやろうじゃないの」などと、意気込んで入ってはみたものの、鯖後遺症の身には、中華料理は・いささかつらく。一人前の量も半端じゃなかったし。
どの料理ににも、取り皿が3人分着いてきたことからもご・想像あれ!! 料理名は、私が頼んだチャーハンしか分からないが、味は?? 「冷凍のチャーハンの方が、美味しかったりして」と、寂しい反応をしてしまったのでした。
夫ちゃんが欲張って、コースを取ったので・お腹いっぱいだった。長女はなぜか、中華料理を知っていて。いろいろ説明もしてくれた。食べ過ぎない忠告も・・・。
が・その忠告をまもれないのも、長女で・・・。昼食を終えて、店を出るなり、あれこれと買っては、食べていた。味見を進められて、3人でかじり歩きをしていた。
意外な食べ物といえば、アヒルの肉のクレープだった。恐る恐るかじってみたが、後遺症が無ければ、美味しいという部類になるかも・・・?
お土産を選ぶのも大騒ぎで。結局、似たようなものばかりになったような・・・。説明書きも中国語で書かれてはいるが、漢字を拾い読みで何とか伝わるのがありがたかった。
帰りのバスは3時過ぎだったので、駅近くの店でコーヒーを飲んで旅は終了。お腹の痛いのさえなければ、楽しい旅立った。
どうしても書き残しておきたいことは、元町駅のトイレに、「手をかざすと、水が流れます」と、点字表記されていたことだ。きっとこの町の福祉は、充実しているのだろうなぁ。
三宮から、3時過ぎにバスに乗り込んで、松江に着いたのが7時40分くらいだったかな?松江も寒かったぁ。
コートも持たないで出かけた事を反省したのでした。なぜか、私たちの旅には、ハプニングと・反省がセットかされてしまう。いつになったら・これらから解消されるやら??
今回の旅も、ここに上げない小さなハプニング・迷い・反省は、たくさん有った。なので、この旅行記のタイトルを何と付けようかと、まだ悩んでいるのですが・・・!

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