最近、夕方になると今晩の美味しいツマミの事を考えていることが多くなった(笑)。そんな時に、「あの鮭」を思い出し、欲しくなる。
以前、正月に何度か取引先のY工務店さんの自宅へ仲間数人と一緒に招待された事があった。1980年代の話だ。場所は静岡市清水インターの裏側。Yさんは岩手の宮古の農家の出身。奥さんはその近所の漁師の家の出身で料理が大好きな美人。
午前10時Y氏宅到着。すぐに乾杯のビール。そして夜8時頃まで、延々と飲み会が続くのです。その時に出てくる料理が凄い。決して高価な物ではなくて農家・漁村のその辺に有るもののようです。材料は実家から送ってもらったと云ってました。
料理の名前も適当に付けている。
1.ウニ焼き
手のひら大のアワビの殻に売り物にならない形が崩れたウニを山盛りに盛って、塩を掛けながら炭火でじっくり焼く。感涙ものである。1つでウニの1パック以上のボリュウムがある。
2.根昆布(メカブ)
若布の根を細かく切って少し葱を加えて納豆のようにする。トロロ蕎麦のようになる。ザブザブ食べる。
3.子持ち昆布のコマ切れ
寿司屋の子持ち昆布のように上等のものではなく、厚みは薄いが味は絶品。
4.うどの味噌あえ
5.ニラのおひたし
6.秋刀魚のたたき
油が乗った秋刀魚と葱とショウガと味噌であえる。美味しくて茶碗へいっぱい食べてしまった。
7.ナマコの酢漬け
赤なまこを薄くスライス。黒ナマコはだめ。
8.海胆の塩漬け
薄味で最高。
9.ふいり
烏賊のワタ+足のシオカラ状態のもの。細葱をかけて食べる。
10.漬物
ゴボウと人参を醤油漬けしたものをシソで巻く。
11.筋子
洗面器くらいの大きさのボウルにいっぱい。おたまですくって小皿に入れて大根オロシをかけて食べる。
12.いくら
これも大きなボウルにいっぱい。大根オロシを同じ量かけてかき回して食べる。
13.かま
自然乾燥した鮭の頭の部分だけを煮たもの。
14.鮭の自然干し
2年物はカチカチで1年物は生ハム状態。決して薫製ではない。天然乾燥だ。これだけで酒は進んでしまう。これは何度も貰ったが1年モノを輪切りにしてバターで焼くと、トンでもなく美味しい。カチカチものを裂いたモノは「トバ」という名前で売っている。
一年に2本ほど分けて貰って、自宅で食べたこともあった。
鮭を1本を丸ごと寒風にさらしたモノだ。
(これを欲しい。最近Y氏と疎遠になってしまったので…)
15.イカの酢漬け
イカの中身を全部取り出してそのまま酢とミリンにつけて再度、イカの中へ入れて、それを輪切りにしたもの。醤油+七味を付けて食べる。
16.キュウリの醤油漬け
漬物だが涙が出てしまうほど旨い。
17.野菜の煮つけ
サトイモ+人参+タケノコ+こんにゃく+ごぼう等を味噌味で煮込む。
18.焼きもち
網の上で普通に焼いた餅を秘伝のスープの中に漬けて冷まして、クルミをすりつぶ
してペースト状になった物を付けて食べる。このスープがなんだか分からないけど
少々辛い。
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以前、写真を撮った事があるんだけど、行方不明。