3週間ほど前の夜、ヨット仲間のY君から電話があった。
「**くんの電話番号知らないか?」
「う〜んと、今は分からないけど、なに?」
ハーバーで事故があったようだ。伝え聞きのため、詳細は分からないけど死亡事故だ。
9月24日(日)、協会のイベント後に各艇で呑み会が始まった。ボクは家庭の事情で(泣)そのイベントに参加は出来なかったが午後から出かけた。
そしてみんなが楽しんでいる姿を見て、「嗚呼!」と思ったりもした。
夕方ハーバーを後にしたが、事故はその後で起きたようだ。
夕方、その艇は「さぁ、帰ろう!」と解散した。H君は自転車でハーバーに来ていた。自転車にゴミを乗せて帰宅した(と思った)。
H君とは面識がないが、ここ1〜2年のメンバーだったようだ。顔だけは見たことがある。
※ここからは推測※
解散後、ゴミを捨てH君はなんらかの事情で艇へ戻った。自転車に乗ってポンツーンの上を走って艇へ戻った。艇の数隻前のポンツーンで自転車ごと海へ落ちた。彼はポンツーンにはい上がった。自転車に乗せていたセールバッグはすぐに引き上げてポンツーンにおいた。
一旦、H君が所属している艇へ戻り、水中マスクとロープを持って落ちた場所へ引き返した。自転車を引き上げようと試みた。どうせ濡れているので服は着たままで潜った。水深は3mほど。夕方5時頃だと思われる。
何隻かに乗っていたヨット仲間は寒くなってきたのでキャビンの中へ入っていて、そのトラブルを見ていた人は皆無。
ポンツーンに置かれたままになっていたセールバック&携帯電話は、その後何人もの人が見ている。
「誰か忘れていったのかな?」
「すぐに取りにくるだろう」と思っていただけだった。
翌日も翌々日もそこに荷物は置かれたままだった。
遺体が水面に上がったのは、翌々日の火曜日の夕方。やはりヨット仲間が見つけたという。伝聞だが、身体にロープがからみついていたという。自転車にはロープのエンドが結ばれていたという。
電話がかかってきたY君のヨットの横に遺体は浮いていた。H君に何があったのか分からない。また、H君は単身赴任だったため、自宅へ戻らなくても「ヘンだな」と思う人が居なかった。
慣れ親しんだハーバーのポンツーン。H君は潜りも得意だったと聞く。
H君のご冥福をお祈りいたします。
このブログは、ヨットorアウトドアの好きな人が見に来るケースが多いと思います。一つの警鐘としたいと思う。自分自身も。
ヨット協会のウェブサイトにも掲載されたので、自分も載せました