近所に「リックスカフェ」と云う店があった。
映画「カサブランカ」の「リックス・カフェ」から取った店名だった。
1984年のオープンだったけど、ボクが行くようになったのは2or3年経ってからだと思う。
大人の男と女が集まる素敵な店であった。
落ち着いていて気持ち良く飲める店であった。
お客さんを最高に喜ばせてくれた。
人によっては「嫌い」と言う人もあたったが、ボクは好きだった。
バーテンダーのNさんは常にその場に合うカクテルを選んでくれて、雰囲気を盛り上げてくれた。
ボクはジントニックを注文するコトが多かったが、数あるジンの中から「ボンベイサファイヤ」とトニックウオーター は「シュウェップス」をいつも選んでくれた。
Nさんと自宅が近かったせいもあって、散歩してたり、買い物したりしているNさんを見かけることも多々あった。
フロアー係のEちゃん。これまた素敵な気が効く女性であった。
妻がつわりで入院していた時、同じ病院にEちゃんが入院していて何度か見舞った。
が、程なく若くして他界した。
店が閉店になり、しばらくしてからバーテンダーのNさんも亡くなった。
2002年冬閉店。
ピアノとギターでいつも気持ち良くさせてくれた二人のTさん。
いつまでもこの店のことは忘れないだろう。
この店で料理を作ってくれた「倉本さん」
その後、呉服町の地下へ「キッチン クラモト」というオムライスの店を出した。