ドックハウスのスライドハッチを押し、差し板を外すと油臭い異様な臭いがした。
「???」
バウハッチを開け、空気を入れ換えるとその臭いは消えて、ゴミ箱からかな…と一瞬思ったが、気にせずにエンジンオン。アイドリング。
やっぱり気になってキャビンの中に入りエンジンルームの蓋を開けてみた。
「ガァ〜ン!」
エンジン手前のドレイン溜まりにコップ数杯分の液体がチャポチャポしているじゃないですか!(困惑)。サムシングはヤンマー1GMのセイルドライブ。ここにこれだけの液体が溜まると言うことは大問題!。
海水か?。オイルか?。燃料の軽油か?。一瞬オイル漏れだと思った。がオイルはこんなに粘度が低くない。艇の揺れによってチャポチャポしない。手に付けて臭いを嗅ぐと、こいつは軽油!。
「ガァ〜ン!」
額から汗が吹き出してくる!。タオルでハチマキをして冷静になって考える。
エンジンルームのカバーを全部外して、ハンドライトを使って詳細に燃料系統を追ってみた。が、漏れている箇所は見つからない。
「う〜む。う〜む」
エンジンを廻していても、軽油が漏れてくる場所が特定できない。
「う〜む」
取りあえず軽油をウエス数枚に吸い取らせてビニール袋へ。
頭に巻いたハチマキも汗でビショビショ。顔からも背中からも汗が噴き出してくる。キャビンの床へポト・ポト・ポト…汗が垂れる。
「う〜む」
そう言えば昨年ウォータロックを交換した時、デッキ後部ストレージに取り付けてあるウォーターロックからの漏水がエンジンルームに流れてきたことを思い出した。
http://white.ap.teacup.com/something/241.html
ストレージのハッチを開け、モヤイロープ数本、ケンケン(トローリング)道具、スペアのアンカー、ダイビング道具をコックピットに引っ張り出した。
20リットル入の軽油ポリタンクもコックピットに出した。7月の初めポリタンに満タンにしてからポリタンの軽油は使っていない。でも、こいつが少々減っている。
犯人はこいつだ!。ストレージの床に軽油が流れ出た形跡も発見。
先週、セーリングをしてヒールしている時にストレージの中で傾いてしまったのか?。しかし見た処、ポリタンが割れている形跡はないし、キャップもしっかり閉まっている。…キャップを廻してみたら「あっ!」。
キャップの天井部がすっぽり落ちてしまった(泣)。
「ここか!」
軽油をポリタンにイッパイにしていたため、キャップ部のひび割れからコップ数杯分の軽油がストレージに漏れだし、ドレイン穴を経由してエンジンルームに流れ込んだ…と結論付けた。
犯人を突き止めるまで約30分。疲れた(笑)。
ポリタンの蓋の経年劣化。前の艇からだと思うので多分20年くらい(笑)。まあ、やむを得ないね。
ついでに今度交換しようと思っていた冷却水を吸い込む海水ポンプ。内側のインペラーは2年に1回ほど交換しているけど、海水ポンプ全体を交換することにした。5年ぶりかな。