ゴー、ヨン、サン、ニイ、イチ…スタート!。
ジャストスタートには一艇身弱ほど遅れたがトップスタート。
みんなが集まるカミ側を避けて、一番シモからスタート。
ナライの風、順風弱。メイントリマー泣かせの風だ。
今日も<ボリアス>のメイントリマー(泣)。
写真を撮っているとヘルムスに怒られる(笑)。
今日は静岡市の沖合を往復してくる「用宗レース」
静岡市の南西側に生ジラスで有名な用宗漁港がある。その沖合に打ったマークを反時計回りに廻ってくるレース。片道約11海マイル(約20Km)、往復22マイルのレース。
スピンポールセット。岬を廻ってベアして南西へ向かう。

●スピンポールアップ。
・スライダー上げろ
・ポールリフト引け
・フォアガイを締めろ
●スピンアップ。
・マストハンドがスピンハリヤードを身体全体でガンガン引く。
・ウインチマンがハリヤードを巻き込む
・アフターガイを締め込め。
・スピンシートをウインチから外せ。風が弱いからダイレクトに引く
・微風用のスピンシートも用意。
・スピンのハンドリングに一人、そのウインチに一人、
・フォアガイに一人、アフターガイに一人。
●ゼノアダウン。
・フォアデッキ二人でセールを引きずり降ろし、次のゼノアアップに備える。
・風で飛ばされないようにショックコードで押さえる。
風が落ちて行く。潮目、逆潮を探して岸ベタを選ぶ。デプスメーターを見ながら、風の振れを見ながら、水深5mから10mの間をセーリング。

●ジャイブ。
・微風でのジャイブ。ヘルムスマン、メイントリマー、ランニングバックステイ、スピンシートハンド、アフターガイハンド、フォアデッキのタイミングが合わないとメチャクチャになってしまう。
タイミングが合えばスピンが綺麗に浮いたまま流れるようにシモ側に方向転換できる。
ばたつくメインセール、ブームを押さえて、静岡の名勝地、久能山沖合をスピンを張ってランニング。
風がドンドン落ちて行く。気温が上がり南風の吹き出しを待つ。
南風が吹いてきた時の準備。ヘビーゼノアを外してライトゼノアに交換。
先週出来上がったニューセールだ。
空は初夏の蒼さ。メインを見上げるのがタイヘン。
「あっ、飛行機雲だ!(笑)」

久能山山麓を過ぎ、静岡平野沖を進む。安倍川河口にある風力発電機。その沖で<5.5>が近づいた。一番岸ベタを進んできた。回航マークは近い。後続艇が一直線に並ぶ。
10艇身前にゼノアアップ、スピンダウン。若干の余力を残してマーク回航。ジブ巻け、メインガンガンに締めろ。一息置いてタック。メインシートトラベラーを30センチ上へ。
その一息置いたために<5.5>に内側に入られた(泣)。
風は相変わらずナライ。全員シモ側で艇をヒールさせる。ニューライトゼノアは綺麗なリーチカーブを作ってくれる。ほとんど無い風を綺麗に流してくれる。
しかし、絶対に近づいてはいけない…と云われていた久能山東照宮の真下。根古屋の信号の沖。権現さん…と云っている場所がある。<5.5>と<ボリアス>はその中に入ってしまった(泣)。
この航跡図を見れば「のたくりかえった」状況がヨットに乗っている人は分かると思う(笑)。

<5.5>とともに権現さんを抜けだし、駒越沖へ。
ここでも艇速は2ノット〜3ノット。しかしGPSはゼロノットを示している(泣)。
対水スピードはあっても、対地スピードはゼロ。もしかしたら押し戻されているかもしれない。
先に抜け出したのは<5.5>だった。あれよあれよ…と思っているウチにドンドン先行。岬を回り込んだ処で若干追い付いたが、また先行された(泣)。
全艇が待っていた「南風」最後にチョビット吹いた(笑)。