8月12日2120。
ドッグアウト。清水港を出る。南西の風数m。
メインセールのみアップ。機帆走。波勝崎を目指す。
6ノット。月が出ていて海面は明るい。
西伊豆の町の光が見え隠れする程度の波。
◆ ◆
8月12日2030
ハーバーに着くと、メンバー4名が既に集まっていて、準備も終わっていた。サンキュウ。
<サムシング>に行ってライフジャケット+ハーネスとスペアのアイスボックスを持って<ボリアス4(マム36)>に。
0000まで待っていないで、出てしまおうか!。
出発を0000と決めたのは明るくなってから神子元島を通過したいという思いだけで、今から出発しても問題ない。神子元島沖通過は深夜になるが、相手の航海灯さえ見えれば良し。
メンバーは5人。
・30年以上一緒にヨットに乗っているAくん。この艇の代表オーナー2度三宅に行っている。
・Yくん。78年Qトンレース世界選手権で三宅島を回航しているし、日本のレースを転戦している。
・Aくんのヨット部後輩のY2くん。
・その仲間のTくん。
・そしてボクの5人。
◆ ◆
2300まで5人でウォッチ。
ボクはコックピットで仮眠。
3時間交代のウォッチを組んだがその通りにはならない(泣)。
波勝崎通過。13日、0115。
石廊崎通過。13日、0245。
神子元島の沖を通過。13日0418。
眠っているウチに(笑)。
8月13日
いつものように0430には起床(笑)。
神子元島が後ろに見える。前方には新島、式根島、神津島。
朝もやのなかに浮かび上がる。機帆走は順調。
0610
南の風が見えてきたのでNO.1ゼノアの準備。ゼノアアップ。
エンジンを止める。セーリング。
式根島と神津島の間をスターボードタックのクロスで上る。
黒潮の追潮のなかをセーリングするが海面は凸凹。
式根島と神津島の間は黒潮の本流が島とそれに伴う複雑な海底地形のため、急潮波紋が見える。三角波で何度もたたかれる。
対水スピード、6ノットと対地スピード9ノットとその差が、3ノット以上ある場所もあった。が、その中には反流もあって海面は凸凹。
0930
進行方向にある三宅島が曇っていて見えない。GPSで三宅島がある方向へタック。
急潮から外れたので快適なセーリング。
♪江ノ島、三崎、大島越えてぇ〜
♪新島 式根 三宅島までぇ〜
♪セールオン 光進丸よ 俺を銀色の海へ誘え!
最初に見えたのは三宅島の西側にある大野原島(三本岳)。
三宅島の阿古港の灯台、入口を確認。阿古港をアビームに見てから、セールダウン。
1000
阿古港へ真西からアプローチ。
三宅島復興後新しい防波堤が海側に出来たので、入り組んだ港の奥は真っ平ら。
クランクを二つ重ねたような港だ。
漁業組合の横の岸壁へ向かうと、いつもの清水の仲間の艇がすでに岸壁にサイドしていた。その前にモヤイを取って貰う。
約13時間の航海。やっぱり疲れるね(泣)。
早速オーニングを掛けて日陰を作り朝食+昼食の準備。
例の「遮光シート」持っていったんだけど、<ボリアス>乗せる時に、その効果に半信半疑だったメンバー達が、その効果にビックリ。
しかし、効果とは裏腹に外から見ると悲しいかなカッコ悪い(泣)。
そんな日陰のなかで、Tさんが手際よくシェフをしてくれる。バンザイ(笑)。
式根島、新島、神津島までは案外何とかなるが、三宅島まで来ることが出来る艇の種類が限られる。オーシャンゴーイング出来る艇の選択も重要だが、それに伴うクルーの熟練度=シーマンシップも重要だ。
何艇か入港してくるが、モヤイのためのチェーン、岸壁にサイドする時の捨て板、それとそれを設置する時の手際よさが素晴らしい。モタモタしている艇は無い。大型パワーボートでも然りだ。