ハリヤード交換が終わって、帰宅準備。
夕方5時までに帰宅しなくてはならない。
ハッチを閉め、オーニングを掛けて、艇の廻りをチェック。
荷物をデイパックに入れて背負い、引き抜いたワイヤー付きハリヤードを
コイルしてポンツーンを歩く。
数艇先に先ほどドッグインした仲間の艇<グランドカリテス>(バルチック38)。
クルーのYくんがボースンチェアを出して、マストに登る準備をしている。
「どうしたの?」
Hオーナーに問う。
花火大会の時のカリテスの写真(笑)。
電動ウインチのONボタンを押しながら
「スピンハリが抜けちゃったんだよ」
ボースンチェアでマストトップに登ったYくんは、スピンハリの後端を
マスト先端から差し込んで、下のメンバーに問うている。
「見えた?」
イグジットホールからマスト内を懐中電灯で照らしながら覗いている。
「見えない!、来ていない!」
マストトップのYくんはマストトップからハリヤードを入れたり出したりしている。
「柔らかいハリヤードではマスト内を通過できないよね」
「う〜む、電気工事通線用のチェーンがないとダメかな?」
「あっ、良いモノを持っている。このハリヤードは?。絶対に上手く行くよ」
上から降りている連絡用のロープをワイヤーの先端に結びつけ、マストトップへ。
マストトップからワイヤー先端を差し込む。
下でホールをのぞき込んでいるSくん。
「来たぞ!、いっぱ〜つ!(笑)」
後は針金ハンガーで作ったフックで引き出すのだが、案外厄介だった。
でも、ボクがやった訳じゃあないので、厄介でもしょうがないね(笑)。
あまりこんなトラブルは在っては困るけど、案外聞く話。
ハリヤードが抜けたら通線用のチェーンは有効だけど、リーフロープが
ブームから抜けた場合は、ブームをグースネックから外して立て掛けないと
チェーンが有効に使えない。
ハリヤードのステンレスワイヤーだと、ブームを外さなくても行くだろう。
・普段だったら、こんなモノを持ち歩いている人はいない。
・あの10分前にワイヤー部だけ切断して、海へレッコしようと思ってた。
・こんなモノを持ってトラブル中のカリテスの前を、たまたま通りかかった。
こいつは艇に保存しておこうか(笑)。