週刊現代の6月23日号をペラペラと見ていた。
グラビアページで目が止まった。
そしてひらめいた。
東京藝術大学大学院美術研究科。
文化財保存学保存修復彫刻研究室。
絶対に、ここでは必要としているはずだ。
http://www.tokyogeidai-hozon.com/
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我が家に今では貴重な木材が、戦前から在る。70年以上たっているかも。
白檀(びゃくだん)と言う木材だ。
黒檀(こくたん)、紫檀(したん)、鉄刀木(たがやさん)と言う一連の木材。
伽羅(きゃら)という香木と同じ。
女性の和服にいれる「匂い袋」の中には、白檀の切りくず(ひきこ=おがくず)
が入っているらしい。
よく、「白檀の香りのなんとか」という木材。
原産地はインド、インドネシアなどで、すでに枯渇していいるので
ワシントン条約によって、すでに輸出禁止になっている。
加工して数珠(じゅず)とか小さな仏像になっていれば輸出は可能なようだ。
写真のような大きなモノは珍しいと聞いている。
重量で取引されているようだが1kg、5万円とか10万円とか云われているようだ。
今、ここに在るのは約60kg。
声を掛けてくる人は何人かあったが、再販目的なので二束三文の価格を言ってくる。
◆ ◆
その大学院研究室を検索して、メールを出してみた。
仏像、観音像の修復のためでしたら、無償提供します…と。
7月22日(日)。
静岡の由緒ある寺院の仏像調査に来るという。
その日の夕方に弊社に来て貰うことになった。
午後4時。
籔内教授と研究助手の方、生徒さん、計5人で来てくれました。
仏像研究、仏像補修では第一人者の人でした。
いろいろな研究してきた資料も戴きました。
30分ほどいろいろな話をしながら、現物を吟味して貰って、
ワンボックスカーに積み込んで持って行ってもらいました。
平成元年に他界した父。
お寺、仏像が大好きで得度式まですませた父、これで本望だろう。
このまま残しておいても、その価値が分からない人は捨てたり、
燃したりしてしまうのに違いない。
無償であっても、その価値を発揮してくれる場所がよい。
また、一つ、片付いた。