和室10畳。建築が分かる人にとっては、天井板の枚数がヘンだと思う人が居るかも
知れないけど、春日杉の無垢の天井板(厚み:二分三厘)の巾にあわせた作りです。
一般的に春日大社の木は、伐採しない。何らかの理由で倒れたモノだけを
入札にかけるようだ。ずっと昔、半世紀以上昔に入札したモノ…と亡父が云っていた。
一般的には45センチ幅の板が10枚だけど、この無垢の板は幅広の65センチなので7枚。
敢えて、そのまま使用している。
雨漏りのシミがついてしまっている(泣)。
床柱は白檀。長さが足りないけど(笑)。
…という話ではなく床の間(とこのま)の右側に吊り下げてある板。書院の上。
ケヤキの厚板の「巡照板」。「じゅんしょうばん」と呼ぶ…らしい(笑)。
修行僧が居るような大きなお寺には、回廊のところどころに「巡照板」と呼ばれる
ケヤキの厚板が吊るされていて、木槌でたたいて時を知らせる。
裏側は音が響くように加工されています。
巾60センチ、高さ40センチ、厚み12センチ、重量約11kg
このような重量物が壁からぶら下がっているのも危ないので、降ろしました。
下端は長押に乗ってはいますけど。
「大本山永平寺別院」「昭和廿七年七月」と書いてあります。作った時でしょう。
毎日、何回か木槌でたたいているから、穴が開いてしまって、それを
オヤジが戴いてきたモノだと思います。
白大衆 (うやまってだいしゅうにもうす)
生死事大(しょうじじだい)
無常迅速(むじょうじんそく)
常努精進(じょうむしょうじん)
慎勿放逸(つつしんでほういつなることなかれ)
皆様にお伝え致します。
私たちにとって生き死には、大変重要な事です。
時は無常にも瞬く間に過ぎ去って行きます。
常に日々精進しましょう。
おのおのこの事に目覚め、無駄な時間を過ごす事なかれ
…と云うことのようです。
本日66回目の誕生日を迎えて、真面目なことを(笑)。
先祖に感謝する日です。