今回の韓国の海難事故を冷静に判断します。
天候が良かったためか、ネット上にたくさんの画像がありました。
無断で借ります。
●女性三等航海士に任せても全く問題はありません。
実際に操舵をするのは操舵士という係が舵をとります。
●また、伝聞ですがライフジャケットは1000個在ったと聞いています。
それが、何処に在ったのか、すぐ着用できる処に在ったのかが問題です。
普通は各部屋に人数分在るはずです。
ただ、ライフジャケットを着用すれば…という問題ではなかったと思います。
傾斜が45度になったら床は壁になります。
ドアの開口部は落とし穴、あるいは天井に開いた穴になります。
45度に傾く以前にデッキに出て、よじ登って右舷のデッキ上の手摺りに
しがみついていなくてはならない。
また左舷に出た人は、手摺りを伝わって海面にいち早く移動。海面に飛び込む。
写真ではドアをこじ開けた様子でしょうか。ドアはこじ開けられています。
ドアの下のフェンスにはバールのようなモノが立てかけられている。
内側に開くドアだったら、この時点で開けることは不可能です。
●救命艇と云っているのはライフラフトと云う救命膨張イカダです。
これはすぐ横へ人間が行って海へ投げ込むか、あるいは或る水深まで船が
沈んだときに自動的に膨張するモノです。
傾きがきつくて乗組員が、ライフラフトにたどり着けなかった。
一つだけ浮いているライフラフトが在るけど、落ちてしまったやつだろうか?
●セウォル号の前回の定期点検で、操舵装置にエラーがあることも聞きました。
●コンテナを前部デッキに固定しないで載せた。また簡単な固定だった。
故に重心が上になります。船が傾きやすくなった。
●走るごとに燃料が減っていきます。
燃料は船底に近い処にある。これが空になって行くと下が軽くなってトップヘビーが
増してしまう。それを補うために燃料が減った分だけ海水を入れて行く。
●舵を切ったから、右へ急激に曲がったのでなく、少し舵を切った処で船が傾むいた。
船が傾くとブローチングと云う現象で舵が効かなくなります。
そうすると船底の形状によって船が急激に曲がって行ってしまうのです。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/09kanku/koutsubu/anzenkakuho/tyubusyouan.pdf