昨年の5月からオフクロは大型の介護施設にお世話になっていた。しかし、今年の3月までの10ヶ月間に小さな病気を3度ほどして、各2週間ずつ病院へ入院した。そして、この3月に車椅子生活でありがちな左脚静脈血栓(エコノミー症候群)で4度目入院をすることになった。
オフクロは今年の11月に90歳を迎える。
元々介護施設には健康でないと入所できない。介護施設では医療は行えない。3月に介護施設から「これほど入院を繰り返すと、ここでは預かれない」…と通告を受けた。
http://white.ap.teacup.com/something/336.html
3月中旬に総合病院の外科に入院をし、3月中には静脈血栓は一応治った。入院のついでに他の検査もしてもらったが、内臓、心臓など一切問題は無いという。
その病院の5階に介護病棟という階があって、そこにしばらくお世話になることにした。しかし「介護と医療の分離」と云うわけで、この5階介護リハビリ病棟もこの6月には介護施設ではなくなるという。故に4月中に5階の介護病棟を退院後に何処へ行くか決めて欲しいと云われていた。
数年前から知人の建設業者が有料老人ホーム経営に乗り出していた。親しい友人もここの株主にもなっている。その施設は自宅から車で数分の場所にあって、鉄筋三階建、全個室で定員38名、この5月1日に再度新築オープンした。
ここにお世話になるように4月の初めに決めた。5月9日に病院を退院して、この新築なったばかりの民間施設へ入所した。しかし、ここでも病気になったら(介護施設よりも基準は緩やかだけど)入所し続けることは出来ない。
大型介護施設は或る意味、公の施設であって規則通りに物事が進められる感じもする。これはこれで正しいが、細かいことがフォロー出来ない場合が多い。それはそれで人員の配置などでやむを得ない。
高齢になってくると「ちょっと昼寝をしたい」とか云っても、自分で動ける人は良いが、自分で車椅子からベッドに移動できない入所者は、ヘルパーさんのお世話にならないと自分では出来ないのだ。でも、大勢の入所者を一人一人フォローするためのヘルパーさんの数が足りない。難しい。
その点、有料老人ホームというのは、その民間版だと思ってもよい。細かなことがフォローして貰える。しかし、毎月の料金は公の施設の2倍かかる。民間だからやむを得ないけど。また入居一時金と云うモノがあってピンからキリまである。ここはキリに近いほうなんだが、市内の他施設には2000万円と云うところもある。東京にはこの入所一時金が3億円とか5億円とか云うところもあるのでビックリした。
オフクロがこの有料老人ホームへ入所して3週間たった。毎日のように兄姉の誰かが2or3時間は行って相手をするようにしている。また職員さんの細かいケアが行き届いるためか、この一年間で一番元気がよい。
その上、手摺りを伝わって少しは歩けるようになってしまった。脚を動かすようになると、血栓の心配は少なくなる。また血行が良くなって病気の心配も少なくなるのだが、転ぶことが一番心配である。