瀬戸川に沿って宮前橋の方へ歩いていくと川筋の道の一本南側に「瀬戸永泉教会」がある。改革長老派のプロテスタント教会である。瀬戸でのキリスト教の布教は、明治12年(1879)中水野村東光寺において山本秀皇教師による聖書頒布の会が行われたことに始まる。明治15年(1882)アメリカ人のJ.H.バラ宣教師が瀬戸に赴任し、明治21年(1888)には、日本基督教名古屋教会信徒43名によって水野村に「瀬戸永泉教会」が創設された。その後、明治33年(1900)現在地に礼拝堂を建てて移転した。
愛知県におけるもっとも古い木造教会の一つであり、建物の外観は建築当時とほとんど変わっていないという。木造平屋建ての洋小屋造り、 日本瓦葺き、 外壁は下見板張り、 半円形の欄間付上げ下げ窓。内部床は板張り、 壁は漆喰塗り、 化粧野地板張りの天井と、 シンプルな建物である。 聖書の講義とともに英語の講習も行なわれたという。 この教会で洗礼を受けた著名人、 知識人も多い。 瀬戸における西洋文化の発信の場としての役割も担った。

「瀬戸永泉教会」外観。

入口。

教会の案内。

教会学校館。

教会学校館玄関。