平成展望台のある岩崎御嶽山は、山全体のあちこちに御嶽信仰の各地の講の神霊所というか遙拝所が設けられている。初めて訪れるとその異様な雰囲気に圧倒される。岩崎御嶽山の駐車場の真ん前にある名古屋弘明講高野山大師教会の神霊所には、彩色鮮やかな大きなコンクリート製の弘法大師像が鎮座している。これは、かの有名なコンクリート彫刻作家浅野祥雲の作品に間違いない。台座に列記された奉安者の名前の中に浅野祥雲の名を見つけた。隣に建てられた講祖の像と毘沙門天の像もコンクリート製で浅野祥雲作かもしれない。
山全体の神霊所には、およそ3000基の神霊碑があるそうだ。板碑だけでなく不動明王や大黒天像、神官姿や修験者の姿の神霊像など様々な像碑が林立している。

彩色された弘法大師像。浅野祥雲作だと思う。

高野山大師教会開祖像。祥雲作?

毘沙門天像。祥雲作?踏みつけられている邪鬼が邪鬼に見えない!

邪鬼の部分を拡大してみる。これは、ひょっとすると祥雲氏自身の顔ではないかと思う。

名古屋真明教会の遙拝所。「御嶽大神」の石柱。

神官か公家さん風の神霊像。隣には「先祖代々奥津城」とある。墓所だ。

中央は、御嶽教の開祖覚明の像。

一般信者と思われるリアルな神霊像。

行者姿の神霊像。

中央の大きな像は、竜神、大黒天、不動明王。