民家園の一番奥に「旧工藤家住宅」という東北地方の曲がり屋がある。
【旧所在地】岩手県紫波郡紫波町
【指定】国指定重要文化財
【建築年代】18世紀中頃
盛岡を中心とする旧南部藩領に分布する曲がり屋で主屋に対して曲がった部分は馬屋となる。こうした内厩の形式は北国の民家のものである。特に春の短い東北地方北部では、農耕のためには、牛よりは動きの俊敏な馬を使う方が都合がよかったが、馬は癇が強く、その飼育は牛よりもずっと難しい。そこで厩を屋内に設け、馬の健康状態を常に把握できるようにしたのである。床上は上座敷だけが畳敷きで他は全て板の間。天井は全て吹き抜けで、いわば建物全体が1室となっている。屋根は茅葺で寄棟造である。
「旧工藤家住宅」解説。
http://www.city.kawasaki.jp/88/88bunka/home/top/stop/zukan/z0013.htm

L字形になった曲がり屋。写真正面が馬屋。

馬屋。

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「ジョウイ」の間。

「チャノマ」。奥は「シモザシキ」。

「ダイドコロ」。この日は火を入れて茅葺屋根を燻していた。

「ニワ」の上部の梁組み。

物置。

「まや」、竹ヒゴで組んだ馬の模型を展示している。

外便所。

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