「狩宿城址・観音堂」の前を東に向かい、すぐの交差点を北に行くと「白山神社」がある。ここには、井田八幡神社と同じように陶製の狛犬が社宝として残っている。この狛犬(阿形は高さ32.2mで二角を有す。吽形は高さ32.3mで一角を有す)には、背面に呉須による釘彫り銘が施されている。
その銘文には、「春日井郡狩宿村寛延四天(年)林岡之左エ門、大竹平蔵、大竹元左エ門、林円介、大竹山一郎」とある。
寛延4年(1751)に狩宿村の5人によって、陶製の狛犬一対が白山神社に奉納されたということだ。
また、「三山禅定碑」があり、碑文南面「冨士浅間大菩薩、立山和光大権現、白山妙理大権現」 西面「先達、大竹平蔵、同善蔵、同林之右衛門、同三右衛門、同弾蔵」
東面「天明二壬寅年九月吉日」とある。
天明2年(1782)に狩宿村の大竹平蔵以下5名が三山巡拝を無事成し遂げた記念として、この碑を建立したということである。
碑文の先達の筆頭にある大竹平蔵は、寛延四年(1751)に狛犬を奉納した人と同一人だろう。狛犬を奉納してから、31年後の天明2年(1782)に冨士山、立山、白山の三山を登拝し、記念碑を建てたと考えられる。

白山神社石標。

白山神社境内。こどもたちが遊んでいた。

秋葉神社の社と常夜灯。

秋葉神社の幟がはためいていた。

御嶽神社の石碑もある。