やっと様々な行事が終わって1週間の盆休みに入った。それでも水曜日には橦木館連絡会議もあり、名古屋を離れるわけにもいかない。
圓通寺の次は、熱田番割観音十番十一番に浅野祥雲作品があるという情報を得たので、この際、熱田番割観音を全部廻ってみることにした。
熱田番割観音というのは、正保4年(1647)尾張藩の藩営で始められた熱田新田の干拓事業が、慶安2年(1649)に完了し、慶安4年(1651)縄入れ(検地)が行われた。土地を一番割から三十三番割までに区画し、区画された各番割に西国三十三ケ所観音に擬した観音を配置し、その土地の守護仏としたのがこの番割観音である。今でも毎月第三日曜日には、観音講の一団が巡礼をしているそうだ。
白鳥橋を西に向かうと道路沿いに第一番の観音堂がある。観音堂が開扉されるのは、観音講の巡礼のある第三日曜日や例祭日だけなのだろう。観音仏を拝むことはかなわなかった。
そもそもの西国三十三ケ所観音の霊場を確認しながら、番割観音を巡ってみようと思う。
【一番】那智山青岸渡寺(天台宗−和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)〈開基〉裸形上人〈本尊〉如意輪観世音菩薩
【御詠歌】補陀洛や 岸打つ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬

第一番札所の石柱。

第一番観音堂。

なぜか「神通力」の額。

大きな「身代わり地蔵尊」がある。

「身代わり地蔵尊」建立の由来。