維摩池の南東入口にある花壇でエンジェルストランペットが咲き始めた。
エンジェルストランペットは、キダチチョウセンアサガオとも言う。
学名は、Brugmansia。ナス科に属する。学名のカタカナ表記で、ブルグマンシア属と呼ぶこともある。また、園芸名でエンジェルストランペット、エンジェルトランペット(Angel's Trumpet)と呼ばれることが多い。
かつては近縁のチョウセンアサガオ属に含めていたので園芸名ではチョウセンアサガオ属(Datura)の学名からダチュラの名が使われる場合もある。
春から秋にかけて、下向きに垂れ下がった花をつける。つぼみには卵形、球形、紡錘形などがあり、花はつぼみから飛び出すような形で咲く。花弁の先端は、5つに分かれ反り返る。原産地はアメリカの熱帯地方だが、暑さが苦手で高地にしか生息していない。
かつてはキダチチョウセンアサガオ属(Brugmansia、ブルグマンシア)がチョウセンアサガオ属(Datura、ダチュラ)から独立していなかったが、現在は別属として扱われる。その名残りからか両属はよく混同されている。ダチュラと呼ばれていても、実際はブルグマンシアということが珍しくない。両属の違いは以下の通り。
キダチチョウセンアサガオ属は、高木または低木で、
下向きの花をつける。
チョウセンアサガオ属は、一年草または多年草で、
上向きの花をつける。
キダチチョウセンアサガオ属の植物は広義のチョウセンアサガオの仲間であり、同様に有毒植物である。含まれている成分はスコポラミン(ヒヨスチン)、ヒヨスチアミンなどである。
薬草に使われることもあるが、一般には毒草として扱われる。主に地下茎から抽出した成分は、聴覚性幻覚・急性痴呆・行動異状を引き起こす。