マルバルコウに続いて、北原山大久保見の空き地でマメアサガオが咲き始めた。こういう小さなアサガオには、ほかにベニバナマメアサガオとホシアサガオがあり、そちらもそろそろ咲くころだと思う。
マメアサガオ(豆朝顔)は、ヒルガオ科サツマイモ属の1年草でる。原産地は、北アメリカ。日本では1955年に東京で帰化が確認され、現在は関東以西に分布域を広げている。輸入雑穀に種子が混入していた事による非意図的移入と考えられている。
名前の由来は、花が朝顔に似て、小型である事を豆に比喩したものである。英名は、Small-flowered white morning-glory という。
ヒルガオ科は、熱帯から亜熱帯に約58属1650種が分布し、日本には5属10種があるという。そのうちサツマイモ属は、熱帯から亜熱帯に約500種が分布するそうだ。
土手や河川敷、荒れ地等で自生する。根は淡黄色。茎は4稜で赤味を帯び、蔓性で、分枝しながら地を這い、巻き付いて長く伸びる。蔓の巻き方は、上から見て反時計回り。葉は、互生する。心臓形や長卵形の全縁、あるいは2裂、3裂葉があり、長さ5〜10cm、幅4〜8cmで鋭頭である。
花期は、8月から10月頃。葉腋からイボ状突起がある花柄を出す。花冠は白色。淡紅色の花冠は、品種であるベニバナマメアサガオ(紅花豆朝顔)で、ホシアサガオ(星朝顔)に酷似している。径1.5cmから2cmの漏斗型筒状花で、先端は5裂して尖り、雄しべは5個で、葯色は紅紫色、花粉は白色。ホシアサガオの葯色は白色。