北原山鳴湫の空き地にミントが群生していて、今花を咲かせている。
スペアミント(女無天)、mint は、シソ科ハッカ属に属する。草丈30〜60cm程度の多年生草本である。葉は対生し、槍の穂先のような形(spearの由来である)で、ふちにのこぎりの刃のような形で切れ込みがある。
夏から秋にかけて茎の先端に長さ5cm程度の花穂(学名のspicata「穂状の」の由来)を伸ばし、そこに白から淡紫色の花を多数つける。不稔性であることが多く、地下茎により栄養繁殖する。
和名はハッカ(薄荷)だが、この名はミントの一種ニホンハッカを意味することもある。繁殖力が旺盛であり、零れ種と地下茎により繁殖する。畑地などに地植えすると駆除が容易ではなくなり、雑草扱いされることもある。
葉は、爽快味および冷涼感を与えるメントールに富むため、ハーブとして料理、カクテルや菓子、薬用酒などの材料となるほか、精油(エッセンシャルオイル)は香料として食品や歯磨き粉に添加されたり、アロマテラピーや消臭や虫除けに用いられる。
なお、ペパーミントは、スペアミントとウォーターミント M. aquatica の交配種とされている。