写真は津軽海峡の日本海側を横断中にヒットした大型のシイラ。
日本海沿岸の海は緑っぽい色をしているイメージがあるが、黒潮分流の対馬海流の中は、太平洋の黒潮と同じく、こんな藍色をしているのである。何度か使った写真だが、身近な人にも見てもらいたいと思う。
日本海へ流れ込んだ対馬暖流は、対馬や沖の島、佐渡島沖を経て、津軽海峡へ入り太平洋側へと抜けていくものと、そのまま北上し利尻島付近までいくものがある。だから、北海道でも日本海側の海水温はけっこう高い。利尻島の8月半ばの海水温はたしか17度あったように記憶している。
一方、太平洋側の黒潮は宮城県の金華山沖あたりで、千島列島方面からくる寒流にぶちあたり、コースを大きく右へ切る。このため、釧路沖あたりはいつも寒流の中にあり、同じ時期でも水温が9度台なのである。釧路湿原は暖かい湿った空気が、冷たい海水に冷やされ、霧が発生してできたものなのだ。
ところがである。昨日、あるところで聞いた話では、この釧路沖の寒流の中で暖流の魚シマガツオが獲れてニュースになったらしい。今年の真鶴の海ではシマガツオが大量発生し、深海釣りをしていると、邪魔になってしかたなかった。これが黒潮に乗ってどんどん北上し、寒流の中にまで入ったのだろう。
それと、近年、釧路沖の水温が10度を超え、12、13度から下がらないとも聞いている。日本周辺の水温はどこも2、3度高くなっているようだ。北欧のタラの漁場も温暖化でどんどん北上しているようだし、これは間違いなく世界規模の話。
陸上の気温や天候というのは、海水温での変動で大きく変わってくるのである。
この先どうなるのか、ほんとうに不安だ。
釣りにも出てますヨ。
キス釣りでは入れ食い状態でした。アジ五目はマダイの小さいのがアジ以上に釣れるし、シマダイ、カイワリ、サバなどの交りも多く、にぎやかでした。

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