ひどい写真ですが、まあ、証拠ということで。
リスがクルミを食べる時期がこれまでよく分からなかった。
クルミって、夏はまだ緑色の果肉があって、いつ熟れるのかが疑問だよね。
3、4年前ヒメグルミの木の下で何度もリスを待ってみたが、ガサゴソ枝葉の中を動くヤツはあったものの、姿はついに確認できないまま。
このヒメグルミの木、林道にもろに面していて、リスがクルミを採ろうとすると人や猛禽などに発見されやすい。
しかし、いつしかクルミがなくなっている。人が採ったのかリスが採ったのか分からずじまいだが、クルミを食べるリスを見るには、この条件の悪い一本の木に一日へばりつくしかない。でも、その時期が見えないからモヤモヤしてきた。
ところが探検隊ミーテイングでオニグルミを3本発見し、そのあとにも2本見つけることができた。
そこでいま一度あちこちネットを調べていたら、あるブログにリスが8月の青いクルミを食べる写真が載っていた。他のHPでは人が与えた果肉のないクルミを食べている写真ばかりで、初めてこれを見つけたのである。
http://supertomorin.cocolog-nifty.com/blog/
で、ほとんどクルミが無かったけど、ひょっとしてまだ現れるかもしれないと、目をつけておいた一番大きなオニグルミの木のある場所へ行ってみた。
そしてまず双眼鏡でクルミの数を確認してみたら一房、4個しかみつからない。
こんなのでリスが現れるだろうかとなおも双眼鏡で探していたら、いきなりヒョイとリスの顔が。その距離4メートルもない。
このリス、はじめネズミではないかと思ったほど小さかった。まず今年の春生まれの子リスだろう。
泡食って、といっても心の中のことだが、実際は静かにそうっと双眼鏡をカメラに持ち替えなんとか数枚撮った。
子リスはすぐ上に逃げたから、観察に適した場所を探し、そこでしばらく待つことにした。そしたら期待どおり現われたのだが、場所が一番離れた枝である。そこでクルミを採り、となりの檜の枝に移って食べ始めた。
クルミはじっくり探すとまだ20個以上残っていたのである。
地面のあちこちににクルミの殻が散らばっていたから、地上で食べたのかと想像していたが、食痕は広い範囲にあるし、足場の悪いところにもにころがっていて、少々疑問でもあった。でも枝の上で食べているのを見てなっとくだ。
ただ、遠いし暗いし写真はダメ。クルミの木は明るい場所にあるから、ここで食べてくれないかと思う。
リスは8月、クルミを食べているのがわかったゾ。

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