昨日は10日ぶりぐらいに林道へ行ってきた。
いつもよりずっと手前にクルマを置き、ストレッチしてさあ歩くぞと思ったら、足元になにやら赤い実がある。よく探すとたくさんみつかり、地面にへばりつくように茂っていた。
エビガライチゴのように見えたが、時期外れだしとあとで調べたら「ミヤマフユイチゴ」という冬から春に実を付ける種類らしい。
こんなのがあったのだ。でも食べたらあまり甘くない。しかしこの時期の果実、誰かが喜んでエサにしているのは間違いなさそう。
少し進むと写真の赤い実を発見。子供の頃からよく知っているトゲのある植物だが、名前が分からない。でも、こんな赤い実がなったっけ? 誰か食べるだろうかと味見して、種も撮影する。
そしてトットコ歩き始め、第一クワの木を過ぎてコナラ林のあたりで「ストップ&ワッチ」。
この変な造語、ようするに足を止め、静かに周囲を観察する意味のつもりだが、私の場合動物のいそうな場所では必ずこれを5分以上やる。
リスならエサを食べたり移動しているときでも、人が近づけば枝葉や幹に隠れてやり過ごそうとする。
ところが5分もその場に立ち止まり、じっと凝視されると(見えてなくても)、緊張が極限に達し、鳴いたり逃げ出したりする。
昨日はコナラと反対側の檜林の中でリスがキュ、キュ、キュっと鳴いて逃げた。その距離7、8メートル。体が小さく子リスのようで、2匹確認できたが、もう1匹いたかもしれない。
何度も鳴いて枝を渡ったり、檜や松を上下するが、暗くて枝が邪魔で撮影チャンスがない。
そんなところへ鈴を鳴らしながら一人のハイカーが通りかかり、「鳥の撮影ですか」なんて聞いてくる。「クマゲラがいます?」ってトンチンカンなことも言う。
しゃがんでガードレールに隠れ、カメラを構えているのだから、どんな状況か見れば分かるだろ、と思ったが、うなずきながら指を口に当て、シーっとやる。
この人、私の後ろに立ってしばらく見ていたがリスは隠れたまま動かない。でも何も起らないのでそっと立ち去る。
そしたらすぐ2匹が動きだし、一匹は逃げたが松に登っていたもう一匹が下りてきて、檜の枝に移り何かを食べ始めた。
そして、しばらくいてくれたのだが、ついに最後までピントを合わせられなかった。高速連写できるカメラが欲しいね。
で、また歩き始め、100メートル進んだあたりで今度は斜面を歩くリスを発見。すぐ隠れてしまったがさきほどのリスが逃げた方向と逆だから、これは別のリスだろう。
そのまま300メートルほど移動し、いつもの休憩場所で撮ったリスの映像を確認していたら、山側から枝を伝って谷側に渡るリスをまたも発見。レンズを向けたが一瞬見失い、撮影できないまま逃げられる。
昨日はリスがやけに出てくるめったにない日に当ったようだ。晴天だし、冬をのりきるため必死でエサを食べているのだろう。
寒くなり、リスは耳のふさ毛も伸びて、夏毛から冬毛に替っている。
久々にリスが大漁だし、その後は運動のためにトットコ歩いて、エビフライの観察もせず、ヌルデと鳥の糞を撮影したぐらいで終った。

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