リスに出合った23日、実はアナグマにも遭遇していたのだ。
ただこのアナグマ、額を大きく欠損し、生きているのが不思議なぐらいだった。野生とはほんとにすごいものである。
前回見つけたアナグマの額にはケガはなかったから、別の個体ではないかと思う。
午前8時頃、林道をクルマでゆっくり走っていたら、第一クワの木のあたりでアナグマをみつけた。
アナグマはすぐにブッシュへ逃げ込んだが、この日はここでリスやテンが現れるのを待つつもりだったから、ちょうど隠れたあたりにクルマを止め、中に待機することにした。
そして、30分ぐらい経った頃、なにげなく覗いたバックミラーに道路をのそのそ歩く物体を発見する。アナグマは笹ブッシュへわずかに隠れただけで、やりすごそうとしていたのだ。
しかし、クルマから2、3メートルのところで30分もじっとしていたとは驚きである。
そこからアナグマ追跡劇の始まりである。
こやつ、林道脇に堆積した落ち葉の中のミミズを鼻でチェックしながら、道路の右端から左端へとジグザグに渡りつつゆっくり進む。道路を渡るときだけ早足になるのがおかしかった。
こちらは気付かれないよう、アナグマがカーブで見えなくなったら急ぎ足で距離を詰め、顔をそっとだしてどこにいるか確認する。尾行する刑事か、浮気調査の探偵にでもなったようだ。
この追跡劇はおよそ40分ほどにわたり、距離にして200メートル程度だった。
撮影中にバイクが一台通りかかり、停止しようとしたので右手でイケイケしたらそのまま通過してくれた。アナグマは予想通り逃げず、固まったままだったが、バイクの兄さん気付いただろうか。
写真はテレコンを外して300ミリで撮ったもの(下の写真のみトリミング)。前回の失敗を教訓にしたけど、気付かれないものだね。
でもこの傷、何が原因だろう?

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