昨日は一年のうちでも数回もないほど遠くまで見通せた。
さすがに三宅島より20キロほど沖の御蔵島やもっとずっと先の八丈島は見えなかったが、他の伊豆七島は全部みえた。
写真には入ってないが、式根島、神津島もよく見えたのである。
それどころか、新島の前の小さな島、地内島まで見えたから驚きだ。
アバウトな距離を言うと、地先の初島までが7マイル。伊豆大島までが26マイルだが大島は大きいから南端の波浮までで33マイルとなる。
大島から利島、新島までがアバウトで20マイルで、新島から三宅島までが20マイル。
だから三宅島までで33+20+20=73マイルあることになる。
これをキロに直すと約135キロである。
海で使う距離の単位はマイルで、GPSなどもすべてこれを使うから海の男はみなマイルに慣れている。
でもこれは陸上で使う1マイル=1600mのマイルでなくNM(ノーチカルマイル)=1852m。いわゆる一海里なのだ。
なんでこんかな半端な数値になっているか、少し説明しておこう。
地球は球形だから360度で表す。この1度を距離に直すと約111km。
1度を60分として1分が1852m。これを国際標準の1海里、NM(ノーチカルマイル)としているのだ。また船の速度を表すノットもこれを使う。1ノット=1852mである。竹蔵丸の足は遅くて最大17ノットしかでないのだ。
漁師はみんなマイルを使うから覚えてね。

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