ノウサギと笹の関係をもう少し調べてみようと思う。
前回の探検でノウサギが笹を食べるのを初めて知り、その食痕の多さやハゲ地のでき具合からノウサギが笹薮を開放地に変えているかもしれない、と思ったのだ。
その疑問を検証するためまた林道へ行ってきたが、これまでどこを見ていたのかと思うほど、あちこちノウサギが笹を齧ったあとが見つかった。
上の写真が今回おもに調べた所で、明るい落葉樹林から杉の人工林へ入ってすぐの場所である。
人工林の中は写真のように笹薮が広がっている。
この画面の中だけでも10本以上ウサギが食べた笹があり、画面手前にもポツンとみられるし、笹が混んでくるあたりにも多い。
前回とおなじ笹を短く切り分けているものをいくつか発見したが、やけに細く短いのがあった。よく見ると葉の付け根の枝も齧られているし、軸も細いところは一緒に食べたようである。
そばにも同じように齧られ跡のたくさんある笹の先っぽがころがっていた。
少し動くと1ミリもない細い笹の新しい食痕があった。
これなど昨夜から今朝にかけ食べられたものかもしれない。
撮影していると、ザザザと笹薮の中で何者かが移動しているような音もする。ひょっとしてウサギは笹薮の中で寝ていたり、日中でも笹を食べているかもしれない。
ウサギの食痕を探すには、切り口にこだわらなくても、次の写真のような切り落とされたのがころがっているのを見つければいい。
そして、食痕がどこまで続くだろうと笹薮のふちを追跡してみたら、林道近くまで延々と続いていたのである。
笹は寒いいまでも青い葉を付けたものが多いからウサギにとったら重要なエサだろう。
これはひょっとして「ノウサギの笹食い」というぐらいのものではないだろうか?
どうなのだろ?

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