サガミギク/
いまキク科シオン属と格闘している。
この中でシラヤマギクは他と違い、長い葉柄と虫食いのような花弁の少なさで、一目で分かるようになったが、他がややこしい。
写真上は14日に幕山山頂で撮影したサガミギク。まずはこれにけりをつけておきたい。
サガミギクのあちこちのデータを読み込んでいくと、花序が大きく、ひょろ長いのが最大の特徴らしい。この写真の花序の右上の蕾だけのものを見てほしいが、ずっと下まで長いし細いのだ。
これに似ているのがシロヨメナやイナカギクだが、やはり花序の大きさ茎や花柄の太さ、毛の無さなどでどれとも違い、まずサガミギクで間違いないだろうと結論。
これでシオン属からサガミギクは除外できたのだ。
次がイナカギク。別名がヤマシロギクで、これもよく使われ、どちらが本当の名か分からないほどだが、シオン属にはシラヤマギクもあり、シロヨメナの別名がヤマシロギクなんてなっていたりするから、しばらく堂々巡りさせられたりもした。(いまでもわけが分からない)
ただ日本の野草300(夏・秋編)にイナカギクは「葉の基部は広く、茎を抱く」とあり、「シロヨメナはくさび形で茎を抱かない」となっている。
ネットなどの図鑑では「わずかに茎を抱く」とあり、よくよく見比べていたら、ほんのわずかに茎を抱いているようだった。
また、冠毛がなく、花は小さく、直径2センチほどというのも分かりやすい。
あきらかにシロヨメナやノコンギクより弱々しい感じがする。
イナカギク/ツルに巻かれて倒れている。
葉の基部が少し広く、ほんのわずかに茎を抱いている?
次はノコンギクである。舌状花が青紫色だからノコンだろうが、写真のように真っ白にしか見えないものも多いようだ。
でも、花弁を出し始めた蕾のものは紫色に見えるから、そもそもこれでノコンギクと同定できるだろうと思う。どこにもそれが書いてないから不思議だが、もしかして違うのか?
あと、ノコンギクには4〜6ミリの長い冠毛がある、としたものが多かったし、日本の野草300にも「長い冠毛があり、花期には横から花を見ると見える」とある。
実際、花弁のほとんど落ちた花からは茶色になりかけた冠毛がよく見えた(写真)。
ただ、冠毛はシロヨメナにもわずかに短いものがあり、これだけでは同定不可。ただの一点、紫色の蕾でノコンギクとしたが、幕山植物相にノコンギク、サガミギク、ヤマシロギクの記載があるのに、シロヨメナがないのも裏付けになるか。
ノコンギク/
冠毛が見える
葉の基部はくさび形で茎を抱かない
花のブログなど読むと、けっこうな花好きがこのシオン属の同定でみな迷っているらしいから、性急で無謀な同定作業かもしれないが、それでもまずは始めてみた。
次は、14日に撮影した不明種である。
ニガナのような花をしているのだが、蕾がまるで違う。色々探したが該当するものがまったく見つからない。丈が170センチ以上あり、毛深く細い葉のない茎だけが目立つ不思議な植物だ。
よろしくお願い申し上げる。
不明/

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