ヤブデマリ/薮手毬。3〜4mの低木
前項のひょっとしてトウカイスミレでなく、ヒメミヤマスミレかも、ってスミレの同定はかなり難題みたいである。
で、忙しいOさんになんとか月曜日の2時間ほどをもらい、実物を見ての同定をお願いした。
結果はそのおりに。
一昨日はまた、スミレ以外にも初めて見るものがいくつかあったし、名前の分からないものも出た。
写真上はスイカズラ科/ガマズミ属のヤブデマリ。
林道ではマルバウツギなど白い花が増えてきたが、これはやけに白さが際立っていて、見慣れぬ花の形(白いのは萼片で、ほんとの花も内側に小さく咲いている)をしているのでクルマを止めて撮影した。
まさか林道にヤブデマリがこれ一本だけってことはないと思うが、しかし、他には見当たらなかった。
神奈川県植物誌には湯河原の分布がないから、きっと少ないのだろう。
次はトチバニンジン。
登山道にたくさあんあったが、これも神奈川県植物誌の湯河原に記載がない。
これまでソウシシヨウニンジン一株しか見たことがなかったが、これはたくさんあるし、トチバニンジンでいいだろう。
トチバニンジン/
次は林道を歩いていてふと目に止まった珍しい葉の形のオオメヤブマオ。
葉が完全に3裂しているのが特徴で、神奈川県ではタンザワ、ハコネに分布するが、少数とのこと。
これも神奈川県植物誌に湯河原分布の記載がなかった。
オオメヤブマオ/
次はギンリョウソウ。
薄暗い登山道の脇にひっそりと、しかししっかりとした存在感をもって立っていた。あまり植物っぽくない花だね。
ギンリョウソウ/
次のユリ科らしき植物がなかなか分からなかったのだが、ナベワリと判明。ナベワリは日本に1属2種のみ存在するビャクブ科の植物だそうな。神奈川県にはナベワリのみが分布し、ほぼハコネ周辺にしかみられないようだ。
ナベワリ/ユリ科だと思ったがビャクブ科ナベワリ属
次は顔なじみのギシギシの仲間だろうと再度調べたらエゾノギシギシと判明。別名がヒロハギシギシで葉の幅が広い。特徴として中脈が赤くなるのがあるが、交雑種も多いので、まだ正確とはいえないかもしれない。
エゾノギシギシ/帰化植物。中脈に赤みがあるのが特徴のよう。上の一枚だけ

0