ヤマトウバナ/シソ科トウバナ属/葉は上部へいくほど大きくなる傾向/
花は白で長さ7〜8ミリと一番大きい。中に薄ピンクの斑が/
萼筒の脈上に短毛がまばらにあり、ときに長いものも/
葉裏に腺点はみえない。短毛ががみえるが、植物誌に記載はない/
鋸歯が荒く葉先は尖っているとする他の記述もあったが、これはマチマチ/
毎年、夏になると林道にカラスが多くなり、ガーガーとうるさい。
これは標高500メートル前後の林道が平地より3、4度気温が低いから、カラスも避暑にきているのである。
今日など、数羽が騒ぎながら路肩の排水溝のたまり水で行水までしてやがった。
しかし、その林道周辺でも人間が歩き回るには暑いので、もっと高いところはどうだろうと、今日は涼を求めてより標高の高いところへ行ってみた。
結果、標高900とか1000メートルに登って遊歩道の日陰を歩くとはっきりと気温が低いって思えたね。風がすーっと通ったりするとひんやりする。
まあ、自宅からクルマで20キロほどだから、30分はかかるけど、ハードな動きをしなければなかなかいい。
その標高の高い遊歩道脇にここんとこ調べているトウバナ属のヤマトウバナがたくさん群れていた。
・植物誌によると、草丈は10〜25センチ。これはぴったりで、全体に小さいものが多く、10センチに満たないのもあったが、高いので25センチってところ。イヌトウバナの大が60センチだから、すいぶんと小柄だ。
・葉は上部にいくほど大きくなる傾向にある、とあるが、上の写真などよくみるとそうなっている。
・萼筒の脈上に短毛かやや長い毛がまばらにみえるとあるが、クルマバナの長剛毛やイヌトウバナの白長軟毛もなく、わりとあっさりしているということ。
まだトウバナが登場してないが、これの萼筒が一番小さく、毛も少ないようだ。
・葉裏には腺点がない。植物誌に記載されてないが、葉の表裏とも短毛がバラバラとあるね。
・花は白色で、長さ7〜8ミリ。湯河原のトウバナ4種の内で一番大きいようだ。また、内側に薄いピンクの斑があるらしいがこれは確認せず。
花期は6〜10月となっているが、撮影場所は涼しいから遅れているのかもしれない。ポツポツとしか花がなかった。
最後のトウバナは、標高の低いところにあるのか?

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