隊長が「プランクトンは海面近くでは」と書かれたので、ちょっとプランクトンのことなど。
海の中には植物プランクトンと動物プランクトンがいる。
植物プランクトンは目に見えないほど小さく、光合成をして養分を摂るので、光の届く海面から水深50mぐらいまでに生息している。
海が緑色なのもこの植物プランクトンのためで、これを専門に食べる魚はごくわずかで種類は限られる。
一方の、動物プランクトンはこの植物プランクトンを食べて成長する。
写真のごちゃごちゃいるのがみな動物プランクトンで、ごく小さいので0,3ミリほど。大きいのは10ミリ以上にもなる。
海の中にはこの動物プランクトンが魚の10倍ぐらいいて、稚魚のときはほとんどの魚がエサとしている。
動物プランクトンの種類はたくさんあり、エビやカニの幼生もプランクトンと呼ぶが、写真に示したカイアシ類が一番多く、全体の6割ぐらいになるようだ。
動物プランクトンは大きいし泳ぎが俊敏でないので、中層を漂っていては魚にすぐ食べられてしう。
そのため日中は深い海底にいて、夕方暗くなる頃海面近くに浮上して植物プランクトンを食べる。
これを「日周鉛直運動」と呼んでいるが、動物プランクトンは深海1000メートルにもいるのである。
また薄暗く曇った日にも同じように表層に浮いてくるのもある。
海を森にたとえれば、動物プランクトンはドングリや木の実に相当するかもしれない。
イワシやキビナゴの群が昆虫で、アジやイサキがネズミなどの小動物あたりか。
魚も動物もそれがエサにしいているものを知り、その場所で待っていれば釣れたり撮影できるのである。
しかしな〜、そうそう机上の論理は通用せず。簡単ではないね。

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