前回、久々に新しいリスの巣を発見したが、以前あった巣が次々と消え、現在確認できるものは全部で6個である。
5年間でトータル20数個発見している巣の、この一年以前に見つけた15、16個のほとんどすべてが消えてしまったことになる。リスが減っているのだろうか。
ただ、最近真剣に巣探しをしてないから、巣の環境の残る場所のどこかにはあるはずで、探せばあと4、5個は発見できるのではないかと考えている。
でも、巣が減ってきているのは確かだ。それと、以前は林道を歩いているだけで移動中のリスの親子に出合い、キュルキュルと警戒音を発していたのに、今年は一度もそれがない。
松枯れがすごくて巣をかける松が減少しているためか、天敵のノスリやテン、オオタカ、フクロウなどに食べられてしまったからか。最近、オオタカやノスリの出現が少ないように感じるが、リスが少なくなったせいではないか、とまで考えてしまう。
リスの巣があるエリアは林道の3キロほどの間で、山側、谷側の両方である。
そのエリアの東側も西側も写真のような笹薮の広い開放地が続き、東西への移動は容易ではない無理にも思える。
だから、リスが生息できるのはこの3キロの間の谷側と山側斜面だけになるが、谷側斜面にあった大きな松林はここ3年でほぼ全滅に近いほど枯れてしまって、以前あった巣もなくなっている。
谷側は山側より松が少なく、下るほどリスの環境が悪くなる。リスの生息は一部に限られているようだ。
一方、山側はどんどん登っていけば、箱根との境、標高1000メートルのターンパイクまで続き、とぎれとぎれに松林もあり、巣もある。
ターンパイク周辺でリスがみられる情報も聞いているから、林道のリスは孤立したものでなく、このあたりのリスとつながりがありそうだ。
だから、もし林道のリスが何かの理由でいなくなっても、ターンパイクあたりからまた移動してくるだろうと想像している。
今日は午前中実験船で海へ出たが、昼近くになると強風が吹き荒れ、早めに沖上がりする。
写真は昨日林道から帰る途中に撮影したもの。写真中央が初島で福浦からおよそ12キロの距離にある。
カメラを向けたのは伊豆大島、利島、新島がくっきり浮かび、その先の三宅島まで見えたから(写真右上)。三宅島は一年に数回見られるかどうかの遠い島。福浦から伊豆大島までが約50キロ、大島から新島まで約40キロ、新島から三宅島までも40キロだから、130キロぐらい先にあるのだ。

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