ナミアゲハの交尾/
ある山のササ薮の中に、わずか15メートル四方ぐらいしかない小さな小さな湿地が隠れている。
去年、元漁師で猟師でもあった知り合いがそんなところがあったと教えてくれ、森の中を一緒に薮コギしながら彷徨し、やっと見つけることができたのだ。
ここには小さな水たまりがいくつかあり、神奈川では箱根の湿原にしかない白いランがたった2本だけだが咲いていた。
昨年2度目の訪問をしたが、今年はまだ一度も行かず、そこがいまどうなっているか気になっていた。
水たまりがあればカエルだっているだろうしトンボが卵を産むかも、なんて想像しいていた。
でも、薮コギしないことには行けない場所だからつい2の足を踏んでいたのだ。
しかし、他にも貴重な植物があり、先日意を決して登ってみた。
ところが薮の中で迷い1時間近くさまよってしまう。それでも何とか発見することができたが、驚いたことに全部の水たまりが干上がっているではないか。
正確には水分を含んだドロドロ状態で、イノシシの足跡だらけ。
これじゃー湿地でなくなってしまう。
湿地の中にはススキが茂り、カラスザンショやウツギ、イヌツゲ、テリハノイバラなど木本もはびこり始めている。
これらが水分を吸い上げてしまうのだろう。
本来ならこの湿地は消えてなくなる運命にあるだろうが、湯河原に2本だけしかないランを守るには人が手を掛けるしかないだろう。
まさかこんなになっているとは思わず、草刈り道具など準備してなかったが、次にいつ来れるか分からないからナイフ一本でやれるところまでやってみることにした。
これが案外できるもので、4時間ほどで2/3のススキが刈れ、木本も大部分を切り刻んだのだ。
こんなのではたして湿地が保たれるのだろうか?
写真はその帰りに撮ったナミアゲハの交尾。
これ、メスが上だけど、オスは裏返っている?
(拡大して見たら、裏返ってはなかったが、不思議な接合だ)
昨日は波のある中、3名でキンメ釣り(3本バリ)。
結果は6匹、5匹、1匹で、他にカサゴなど。
1匹の人は大きなウネリに対しサオが硬くて食い込みが悪かったのだと思う。

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